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チョコレートも注意! その肌荒れ、金属アレルギーのせいでは?

2018/09/14 14:02 ウェザーニュース

金属に触れると皮膚が炎症を起こす金属アレルギー。自分は大丈夫だろうと思っていても、汗をかくと突然発症することがあります。少しずつ涼しくなっていくとはいえ、スポーツの秋でもあり油断はできません。

金属アレルギーの仕組みと対策法を武里外科脳神経外科(埼玉県春日部市)の皮膚科医師、遠藤光子先生に伺いました。

金属アレルギーの仕組み

金属アレルギーには、口の中の銀歯などの金属によるものや、金属が含まれるチョコレート(ニッケル)など食品の摂取によって起こる全身型のほか、金属が触れたところだけが腫れたり、かゆくなる局所型があります。気をつけたいのはこちらの局所型ですが、人間の皮膚は金属に触れただけでアレルギー反応を起こすことはほとんどありません。

「汗の中の塩化物イオンなどが、金属を溶かし『金属イオン』が皮膚のたんぱく質と結合し、それを体が『異物』とみなし、拒絶反応を起こすことで金属アレルギーが発症するのです。そのため男女を問わず汗をかきやすい人が発症しやすく、特に汗をかく時季は、表皮で金属がイオン化しやすく、金属アレルギーを発症する人が多くなります」(遠藤先生)

東邦大学が研究のために行ったパッチテストでは、皮膚症状のない高齢者の約15%がニッケルに陽性反応を示しました。つまり、経皮、経口など金属に接触する期間が長いと気がつかないうちに金属アレルギーになっていることがあり、今まで反応していなかった人も注意する必要があります。

気をつけるべきアレルゲン

よくあるのは、身につけた金属製のアクセサリーによって肌が炎症を起こす金属アレルギーです。

汗に溶けやすいため避けた方がいいのはニッケル、シルバー、銅、コバルトなど。金は溶けにくいですが、ピンクゴールドは純金75%に銅と銀を加えたものですので気をつけましょう。

またステンレスもニッケルを含有させた合金なので、金属アレルギーを起こすことがあり、汗をかくときはビーズやガラス、チタンなど汗に溶けにくい素材のものにした方がいいでしょう。

「男女共に見落としがちなのがポケットに入れた硬貨です。ジーンズ生地などのズボン越しにも反応してしまうため、気づいたらモモが赤く腫れていた、なんてことになりかねません。また皮をなめすのにクロムを使うのでベルトにも注意が必要です」(遠藤先生)

このほか、タトゥーやアートメイクの成分にも金属分が入っているので、汗をかきやすい人は避けた方がいいと先生は言います。

金属アレルギーになったら気をつけること

一度アレルギーになってしまうと対処療法しかないため、予防することが大事ですが、それでもアレルギー反応が出たときは、すぐに汗を拭く必要があると遠藤先生は言います。

「汗をかいたらこまめに拭くこと。そしてアレルギー反応があれば丁寧に洗い流すことが大切です。その際、ゴシゴシこすると細菌が入ってアレルギー反応を加速させてしまうので丁寧に洗うようにしましょう。その後、病院に行き、ステロイドなどの薬を塗れば炎症を抑えることができます」(遠藤先生)

誰でも発症リスクのある金属アレルギー。あなたの肌荒れやかぶれの原因かもしれません。アクセサリーなど身につけるものを点検してみてはいかがでしょうか。

参考資料など

東邦大学プレスリリース『発汗の多い季節に増加しやすい「金属アレルギー」~アレルギーの正体を突き止めることが回避の第一歩~』