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今秋はエルニーニョ現象の発生可能性60%

2018/09/10 15:07 ウェザーニュース

気象庁は10日(月)、最新のエルニーニョ監視速報を発表しました。

8月のエルニーニョ監視海域の海面水温の基準値との差は+0.1℃でほぼ平常の状態でした。今後、秋から冬にかけては徐々に監視海域の水温が平年を上回る見込みで、10月には発生確率が50%、11月以降は60%となっています。

エルニーニョ現象とは?

中立の状態(エルニーニョ現象もラニーニャ現象も発生していない)と比べ、東風(貿易風)が弱まることで「エルニーニョ現象」が発生します。

エルニーニョ現象 発生時の特徴

・東風が平常時よりも弱い
・暖かい海水が東へ広がっている
・東部では冷たい水の湧き上りが弱まり、太平洋赤道域の中部から東部では、海面水温が平常時よりも高くなる
・エルニーニョ現象発生時は、積乱雲が盛んに発生するエリアが平常時より東へ移る
>>エルニーニョ/ラニーニャ現象とは?【過去記事】

これまでの統計では、エルニーニョ現象が発生した際の冬の天候の特徴は、東日本や西日本の気温が高い(暖冬)ことが挙げられます。

冬の気温も高い傾向になるのか?

エルニーニョ現象が発生すれば、2016年春以来のことです。

今年は夏の気温が高くなりましたが、冬の気温も高い傾向になるのでしょうか。

また、エルニーニョ現象により海面水温が低下し、台風発生ラッシュが落ち着く原因になるとの予想も出ています。
>>台風量産は収束へ【過去記事】

今後の動向に注目です。