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台風量産は収束へ  9月以降の発生数は平年より少なく

2018年9月 ウェザーニューズ発表

2018/09/11 10:36 ウェザーニュース

今年2018年の8月は台風が9個発生し、そのうち2個が日本へ接近上陸。8月28日に台風21号まで発生したのは、過去2番目に早いペースです。
このまま、9月も台風の発生ラッシュは続くのでしょうか。ウェザーニューズのグローバルストームセンターに、今後の台風見解を聞いてみました。

ズバリ! 今後の台風発生数予想は7~10個

8月までは台風が次々に発生していましたが、9月以降、そのペースは落ち着く予想をしているそう。

そのため、シーズン後半の台風発生数は平年並みか少なくなる見込みで、個数でいうと7〜10個程度と見ています。
ただ、すでに平年より多いペースで台風が発生しているため、年間の合計数では平年並みか多い27〜30個程度となる見込みです。

発生ラッシュが落ち着く原因は大きく2つ挙げられます。

1、エルニーニョ現象による海面水温の低下

エルニーニョの模式図
この夏は、ラニーニャ現象が終息したあと中立状態で推移していました。
しかし、このあとはエルニーニョ現象が発生すると予想。
主な台風発生域であるフィリピンの東海上の海面水温は平年並みが低くなると見ています。

2、インド洋からのモンスーンが弱まる

インド洋の海面水温とフィリピン近海の対流活動の関係 模式図
8月の台風発生数の増加をもたらした要因の1つである、インド洋からの強い西風(モンスーン)は、9月中に弱まっていく見込みです。

これら2つの要因から、今後は対流活動が平年並みか弱くなって、台風の発生が抑制される傾向となりそうです。

とはいえ油断できない「秋台風」

上述の通り9月以降の台風発生数は、8月までと比較して発生数は少なくなるものの、秋は台風が日本へ近づく可能性が高まる季節でもあります。
これまでの台風による大雨や地震によってすでに地盤が緩んでいる場所も多くなっているので、引き続きこまめに最新の台風情報をご確認ください。
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