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北海道の地震は最大震度7に 全道で停電など被害拡大

2018/09/06 15:39 ウェザーニュース

6日(木)3時8分頃、北海道胆振地方中東部を震源とするM6.7の地震が発生しました。震源の深さは約37km、東北東-西南西方向に圧縮軸を持つ逆断層型の地震と見られます。

当初、安平町で観測された震度6強が最大震度と見られましたが、その後、震度計の情報が入っていなかった厚真町は震度7だったと気象庁が確認し、最大震度が修正されています。

この地震により震源に近い厚真町では土砂崩れが相次いで多くの住宅が巻き込まれました。地震の強い揺れによって、表面の弱い部分が滑り落ちたと見られます。

空港閉鎖や液状化現象、全道でライフライン寸断など様々な被害

新千歳空港では開業以来最大となる震度6弱の揺れを観測し、空港設備に影響が出て、6日(木)は全便が運休し閉鎖されました。

札幌市北区でも震度5弱を観測。札幌市内で震度5以上の揺れを観測するのは1923年の統計開始以来初めてで、市内清田区では液状化現象が発生しました。
地震によって火力発電所が緊急停止した影響で、道内のほぼ全域約295万戸で停電していました。ウェザーニュースが北海道の会員向けに実施した調査でも、揺れが大きかった道南~道央エリアだけでなく、道東や道北からも「ライフライン寸断」の報告が届き、影響が広範囲に渡ったことがわかります。

大きな余震への警戒を

余震活動も活発で、6日(木)15時までに震度1以上の余震は64回発生しています。震度3以上の地震は7時台以降はしばらく発生していませんでしたが、14時台に発生。余震は増減を繰り返しています。

今後少なくとも1週間程度、特に2~3日の間は最大震度6弱~6強の大きな余震に警戒を続けてください。
>>最新情報は北海道地震特設サイト