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今朝早朝に発生した北海道での震度7の地震について

2018/09/10 13:05 ウェザーニュース

6日(木)の早朝3時8分頃、北海道の胆振地方中東部を震源とした最大震度7の地震が発生しました。

被害状況

左上 右上 左下 右下
ウェザーリポートでは北海道の広い範囲で停電などライフラインに影響が出て、自主的に避難している報告も届いています。

最大震度は厚真町で震度7を観測していますが、震源地に近いその東側では震度データが入ってきていません。

厚真町など震度5弱以上と推定されていますが、大規模な土砂崩れが発生している模様です。

今回の地震のメカニズム

この地震の震源は深さ約37km、陸側プレートで発生したと推定され、東北東-西南西方向の圧力軸を持つ逆断層型の地震と考えられます。

今回の震源の西側には石狩低地東縁断層帯があります。過去に国内では、熊本地震のようにM6.5の地震が発生した2日後に隣接する別の活断層によりM7.3の規模の大きな地震が発生したことがあります。

この周辺に存在する活断層等で大きな地震が発生する可能性は否定できないため、今後も震度6強以上の強い揺れに注意が必要です。

防災上の留意事項

■地震発生後の1週間程度は最大震度6強程度の揺れが発生する可能性があります。地震発生の2、3日程度は規模の大きな地震が発生する可能性があります。

■揺れの大きかった地域は家屋の倒壊や土砂災害の危険性が高まっています。今後の地震活動や雨の状況に十分に注意し、危険な場所には立ち入らないなど身の安全を確保してください。

■この地震による津波の心配はありません。