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【西日本】紅葉見頃予想2018

2018/11/06 11:15 ウェザーニュース

西日本エリアの今年の紅葉見頃予想です。

近畿の見頃予想

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平野部の見頃は11月中旬以降、大阪・京都を中心に台風の影響懸念

10月末に流れ込んだ強い寒気の影響で、近畿の山では平年よりも早く色づきが進み、高野山(和歌山県)では5日早く、玉川峡(和歌山県)では約2週間早い見頃を迎えました。現在、大原三千院(京都府)や奈良公園(奈良県)など平野部でも色づきが始まっています。

この先、気温は平年並となり、これから色づきが進む嵐山(京都府)など、多くの名所では平年並の見頃時期を迎える予想です。

紅葉の鮮やかさについては、今後朝晩の冷え込みや適度な日照、雨が見込めるため、天候条件としては鮮やかな紅葉が期待できます。ただ、近畿では台風21号・24号による影響が心配です。

紅葉への台風の影響を調べた結果、近畿では“倒木・枝が折れる”が36%に達し、全国10エリアの中で最も多くなりました。特に大阪府、京都府は“倒木・枝が折れる”の割合が4割を超え、塩害よりも暴風によるダメージを大きく受けました。

地域全体の鮮やかさが劣るほどではなさそうですが、台風の影響が大きかった当該地域では、平年よりも鮮やかさが今ひとつだったり、木々や葉が減った分ボリュームに欠ける箇所があるかもしれません。
なお、一部の山道では倒木などにより通行止めが発生しているところがあります。事前に最新情報を確認することをおすすめします。

<今週末おすすめの紅葉名所>
比叡山延暦寺(滋賀県)
原不動滝(兵庫県)
大阪城公園(大阪)

中国の見頃予想

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鮮やかな紅葉に期待!平野部は11月中旬から見頃に

中国エリアの山では、平年並の見頃時期を迎えた所が多いものの、10月末に流れ込んだ強い寒気の影響で、一気に色づきが進み、奥津渓(岡山県)では平年より6日早い見頃を迎えました。現在、立久恵峡(島根県)などでも徐々に色づきが進んできています。

この先、気温は平年並となり、これから色づきが進む宮島(広島県)や長門峡(山口県)など、多くの名所では平年並の見頃時期を迎える予想です。

紅葉の鮮やかさについては、今後朝晩の冷え込みや適度な日照、雨が見込めるため、鮮やかな紅葉が期待できます。

紅葉への台風の影響を調べた結果、山陽から“葉の変色”の報告が寄せられましたが、影響は限定的だとみています。
なお、一部名所では、西日本豪雨により道路の通行止めが発生しているところがあります。事前に最新情報を確認することをおすすめします。

<今週末おすすめの紅葉名所>
滝山公園(鳥取県)
三段峡(広島県)
特別史跡旧閑谷学校(岡山県)

四国の見頃予想

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鮮やかな紅葉に期待!平野部は11月下旬から見頃に

四国の山では、平年並の見頃時期を迎えた所が多いものの、10月末に流れ込んだ強い寒気の影響で、一気に色づきが進み、雲辺寺山(香川県)では平年より5日早い見頃を迎えました。現在、山では落葉が進んでいる所がありますが、眉山公園(徳島県)などでも徐々に色づきが始まっています。

この先、気温は平年並となり、これから色づきが進む特別名勝栗林公園(香川県)など、多くの名所では平年並の見頃時期を迎える予想です。

紅葉の鮮やかさについては、今後朝晩の冷え込みや適度な日照、雨が見込めるため、天候条件としては鮮やかな紅葉が期待できます。ただ、高知県では台風20号・21号による影響が心配です。

紅葉への台風の影響を調べた結果、高知県では“葉の変色”が19.0%に達し、塩害報告が寄せられました。
地域全体の鮮やかさが劣るほどではなさそうですが、高知県を中心に、一部名所では平年よりも鮮やかさが今ひとつだったり、葉が減った分ボリュームに欠ける箇所があるかもしれません。

<今週末おすすめの紅葉名所>
べふ峡(高知県)
寒霞渓(香川県)

九州の見頃予想

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鮮やかな紅葉に期待!平野部は11月下旬から見頃に

10月末に流れ込んだ強い寒気の影響で、九州の山では平年よりも早く色づきが進み、深耶馬渓(大分県)では6日早く、北山ダム(佐賀県)では1週間早い見頃を迎えました。現在、曽木の滝公園(鹿児島県)などでも色づきが始まっています。

この先、気温は平年並となり、これから色づきが進む秋月城跡(福岡県)など、多くの名所では平年並の見頃時期を迎える予想です。

紅葉の鮮やかさについては、今後朝晩の冷え込みや適度な日照、雨が見込めるため、天候条件としては鮮やかな紅葉が期待できます。ただ、九州南部では台風24号による影響が心配です。

紅葉への台風の影響を調べた結果、倒木や葉の変色が見られ、“倒木・枝が折れる”被害は宮崎県で23.2%、鹿児島県で15.7%に達しました。鹿児島県は“葉の変色”が17.6%と、塩害のダメージも受けていました。

地域全体の鮮やかさが劣るほどではなさそうですが、九州南部を中心に、一部名所では平年よりも鮮やかさが今ひとつだったり、木々や葉が減った分ボリュームに欠ける箇所があるかもしれません。

<今週末おすすめの紅葉名所>
白鳥温泉付近(宮崎県)
深耶馬溪(大分県)

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