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紅葉見頃予想2018【東日本編】

2018/11/06 10:54 ウェザーニュース

東日本エリアの今年の紅葉見頃予想です。

関東の見頃予想

平野部の見頃は11月下旬以降、沿岸地域は台風の影響懸念

10月は一時的に気温が上がり、関東の山の色づきはスローペースでしたが、10月末に強い寒気が流れ込んだため、一気に色づきが進みました。
現在、中津峡(埼玉県)やいろは坂(栃木県)など多くの名所で平年並の見頃を迎えており、国営昭和記念公園(東京都)など平野部でも色づきが始まっています。

この先、平年よりも気温が高めとなるため、成田山公園(千葉県)や上野恩賜公園(東京都)など、これから色づきが進む平野部では、平年よりも遅い見頃を迎える予想です。

紅葉の鮮やかさについては、今後朝晩の冷え込みや適度な日照、雨が見込めるため、天候条件としては鮮やかな紅葉が期待できます。ただ、関東では台風24号による塩害の影響が心配です。

紅葉への台風の影響を調べた結果、関東では“葉が変色”が28%に達し、特に千葉県(46.2%)、神奈川県(36.2%)、茨城県(26.2%)、東京都(22.9%)など沿岸地域で多くの塩害報告が寄せられました。また、10月は平年よりも降水量が少なく、鮮やかな色づきに適さない条件となりました。

台風と雨不足の影響から、沿岸地域を中心に、平年よりも鮮やかさが今ひとつだったり、葉が減った分ボリュームに欠ける箇所があるかもしれません。

<今週末おすすめの紅葉名所>
筑波山(茨城県)
日光東照宮・日光二荒山神社・日光山輪王寺(栃木県)
袋田の滝(茨城県)

中部の見頃予想

平野部の見頃は平年並かやや遅め、一部で台風の影響懸念

9月〜10月は平年並の気温で経過したことで、九頭竜湖(福井県)など北陸では平年並の見頃を迎えた所が多くなりました。
一方、甲信や静岡県では、10月は平年よりも気温がやや高く、富士山スカイライン(静岡県)では平年より5日遅い見頃を迎えました。現在は、標高の高い山では落葉が進む一方、黒部峡谷トロッコ電車沿線(富山県)など北陸の山沿いや甲信を中心に見頃を迎えています。

この先、北陸の気温は引き続き平年並で、永平寺(福井県)など平野部の見頃時期も平年並となる予想です。一方、甲信や東海は平年よりやや高めの気温となり、河口湖畔(山梨県)や香嵐渓(愛知県)など、これから色づきが進む所では、やや遅い見頃を迎えそうです。

紅葉の鮮やかさについては、今後朝晩の冷え込みや適度な日照、雨が見込めるため、天候条件としては鮮やかな紅葉が期待できます。ただ、台風21号・24号による影響が心配です。

紅葉への台風の影響を調べた結果、倒木や葉の変色が見られ、特に“倒木・枝が折れる”が多かったのは山梨県(32.3%)、福井県(30.8%)、岐阜県(23.7%)でした。静岡県では“葉の変色”が38.6%に達し、塩害によるダメージが大きくなっていました。
地域全体の鮮やかさが劣るほどではなさそうですが、台風の影響が大きかった当該地域では、平年よりも鮮やかさが今ひとつだったり、木々や葉が減った分ボリュームに欠ける箇所があるかもしれません。

<今週末おすすめの紅葉名所>
南アルプス街道・早川渓谷(山梨県)
鬼岩公園(岐阜県)
手取峡谷(石川県)