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データで見る 台風21号による大規模停電

2018/09/04 23:13 ウェザーニュース

台風21号が直撃した近畿を中心に、東海などでも昼過ぎから夕方にかけて停電が発生しています。関西電力管内では約160万軒(17:00現在)、中部電力管内では、約70万戸(18:00現在)で停電が発生。全体で200万軒を超える大規模停電となっています。

この停電の状況をウェザーニュース独自のデータでマッピングするとともに、観測データと分析をしたところ「30m/s」という数字が浮かび上がってきました。

停電被害をマッピング

下のアニメーションは4日ウェザーニュースに届いた7,000を超える報告データのうち、停電に関する報告を時系列でマッピング。アニメ化したものです。


※動画が見られない場合はオリジナルサイトでご覧ください。

時間を追うごとに大阪府を中心に停電が加速的に増えているのがわかります。
左:大阪府貝塚市/右:岐阜県岐阜市
実際に届いた写真でも停電により、交通機関への影響やライフラインに大きな影響が発生していることがわかります

最大瞬間風速30m/s超で停電との相関

実際に届いた停電の報告と風速の関係をまとめてみました。その結果、停電が起きた場所は台風の進路の東側に集中していることがわかります。

また、アメダスの最大瞬間風速と停電との関係を調べると、最大瞬間風速が30m/sを超えた場所を中心に停電が発生したことがわかりました。

台風通過後も吹き返しの暴風に警戒を

台風21号は足早に遠ざかっていきますが、まだまだ吹き返しの風が油断できません。また停電時、夜だと家の中でも移動が困難になり、大変危険です。電気が復旧するまでは不要不急な移動は避けるようにしてください。