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台風21号 近畿、四国で記録的な潮位 高潮に警戒

2018/09/04 17:59 ウェザーニュース

台風21号が接近・通過中の近畿や四国では高潮が発生し、潮位が高くなっています。

過去最高潮位を超えた地点も

兵庫県御坊の潮位変動(気象庁HPより)
徳島県や和歌山県では通常時よりも1m~1.5mほど潮位が高く、徳島県や和歌山県では過去最高潮位を上回ったところもあります。

気象台は大阪府や阪神と淡路島、和歌山県北部の沿岸部及び河口付近を中心に、過去の最高潮位を上回る極めて危険な状況となっているとして、安全確保を呼びかけました。
台風の北上に伴い、大阪湾や播磨灘の潮位も上がってくる見込みです。
神戸ではすでに通常を20cm以上、上回る潮位となっており、台風の接近時は最大で通常を2m程度上回る恐れがあります。

また、午後に満潮時刻となるため、より一層高潮が発生しやすい状況になります。
浸水被害に対して厳重な警戒が必要です。

吹き寄せ効果と吸い上げ効果

台風が接近する際、「吸い上げ効果」と「吹き寄せ効果」により、高潮被害が発生する恐れがあります。

【吸い上げ効果】
台風が接近して気圧が低くなると海面が持ち上がる現象。外洋では気圧が1hPa低いと海面が約1cm上昇するといわれています。

【吹き寄せ効果】
海水が風によって海岸に吹き寄せられて海面が上昇すること。特にV字形の湾では、奥へ狭まる地形によって海面上昇が助長させるため、特に海面が高くなります。