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台風21号のルート 前回の台風20号に似るも勢力は上

2018/09/03 19:08 ウェザーニュース

台風21号の進路はやや西よりとなり、四国から紀伊半島に上陸する可能性が非常に高くなっています。

予報円の中心を通った場合、兵庫県付近を通過する見込みで、これは8月23日に徳島県南部に上陸、兵庫県姫路市に再上陸した台風20号に非常に似ています。

影響も20号が目安になりますが、相違点がいくつかあります。
>>最新の台風情報

勢力は20号よりも強い

20号の上陸時は中心付近の最大風速が40m/sで強い勢力でした。21号は最大風速45m/sの非常に強い勢力で上陸する恐れがあります。

さらに上空の気圧の谷の影響を受け、日本海に抜けた後は温帯低気圧に変質しながら勢力を維持。北日本に近づくタイミングでも暴風域を伴いそうです。危険度も20号よりもアップすると言えます。

速度は20号よりも速い

台風は上空のジェット気流に乗り、北上とともに加速します。日本海に出た後は時速60km前後に達します。

台風の中心から東側はその分だけ風が強まり、やはり危険度がアップします。

最大瞬間風速は60m/sの恐れ

台風の中心が近くを通る、四国や近畿では最大瞬間風速が60m/sに達する恐れがあります。

20号通過の際は和歌山県友ケ島で52.3m/s、南紀白浜で43.7m/s、高知県室戸岬で45.2m/sを観測しましたが、今回はこれ以上の暴風の危険性があります。

車が横転したり、電柱が倒れるようなレベルの風が吹き荒れることも考えられます。

◆4日(火)までに予想される最大瞬間風速
 四国、近畿    60m/s
 東海、北陸、東北 45m/s
 関東、中国    35m/s
 九州南部     30m/s
 北海道      30m/s