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台風21号 過去の似た台風では大規模冠水や倒木発生

2018/09/01 14:55 ウェザーニュース

台風21号は来週前半に日本列島へ接近、上陸する可能性が高まってきています。まだ進路にブレ幅はあるものの、現段階でのコンピューターシミュレーションの結果では近畿から東海に向かう予測モデルが多い状況です。

過去、特徴が似た台風による影響を知って頂き、台風21号の備えに役立てていただければと思います。

約10年前の台風とコース・勢力の推移が類似

最近で比較的近い進路を進んだ台風に2009年18号があります。この台風も最盛期には猛烈な勢力まで強まって、上陸時でも中心付近の最大風速が40m/sと強い勢力でした。愛知県知多半島付近を上陸した後、東日本から東北を通過しています。

東海などで大規模冠水

撮影:神奈川県川崎市
この台風が通過した時は中心近くや東側のエリアで雨風が強まりました。1時間雨量は愛知県東海で83.5mm、三重県津で72.5mmを記録。中心から少し離れた埼玉県越谷でも61.5mmを観測しています。

特に東海エリアでは台風が通過した未明から早朝の雨で大規模に冠水し、大きな影響が残りました。

暴風で交通機関に大打撃

撮影:愛知県豊橋市
台風の中心付近では暴風に見舞われ最大瞬間風速は愛知県セントレアで44.2m/s、豊橋で37.9m/s、三重県尾鷲で42.0m/sなどを観測。

ウェザーニュース会員からの風の報告でも東海エリアからは「外出危険な風」が集中していました。
関東でも東京都羽田で34.5m/s、千葉で29.5m/sの暴風が吹き荒れ、朝の通勤時間と風のピークが重なったことから、鉄道の運行が大幅に乱れました。