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アイスは気温が高ければ売れるのか?

2018/08/29 15:48 ウェザーニュース

猛暑となった今年の夏は、頻繁にアイスクリームでリフレッシュされた方も多いはずです。これだけ暑いと、アイスの売り上げは大きく伸びたと思われますが、実際はどうだったのでしょうか。

やはり今年の夏は売れていた!

1年を通して定番のデザートとなっているアイスクリーム。アイスクリーム協会の調査によると、その販売金額は年々上昇傾向にあり、2017年度は5114億円に達しています。

ちなみに同協会の調査によると、「1位バニラ、2位チョコレート、3位抹茶」が、ここ数年の人気ランキングで不動のベスト3のようです。

さてさて、1年を通して愛されているとはいえ、アイスクリームの売り上げが伸びるのはやはり夏。猛暑となった今年の夏は、例年に比べて売り上げが伸びているのでしょうか。

『雪見だいふく』『爽』などの人気アイスを製造している、株式会社ロッテの広報部に話を伺いました。

「7月の売り上げは前年比115%、8月の売り上げは110%と、おかげさまで今年の夏は例年以上によく売れています。特に氷菓系商品の売り上げは、前年とくらべて120%近い伸びです」(ロッテ広報部)

一般的にアイスクリームは、気温が22~23℃を超えるとよく売れるようになり、30℃を超えるとその中でも特に、氷菓系のアイス(乳固形分のほとんどないアイス。果実を凍らせたアイスキャンディーやかき氷など)が売れるといいます。ロッテの売り上げ結果も、これを裏付ける形になっていますね。

気温差や湿度も影響

気温が高ければ売れる、というものではない?
「暑さ」は、アイスが売れる大きな条件です。しかし、アイスが売れる気象的条件は、それだけではありません。

「比較的高温で、かつ最低気温と最高気温の差が小さく、湿度も高いことが、アイスが売れる条件と言えます。今年の7月の天候は、まさにその条件となりました」(ロッテ広報部)

たしかに湿度が高いと、体感的な暑さもアップして、アイスを食べたい気分もアップしますよね。さらに、「アイスは暑ければ暑いほど売れる」という単純な話でもないようです。「暑い」とアイスは売れますが、「暑すぎる」と消費者はまた、違った行動パターンを取るケースもあるのです。

「家計調査(総務省統計局)では、気温が高いとアイスの消費量が高い傾向にあり、基本的に売れると言えます。しかし食欲がなくなるような高温では、水分補給も兼ねて飲料にスイッチされると言われています」(ロッテ広報部)

何℃以上という明確な基準はありませんが、何も食べたくなくなるような暑さが続くと、アイスを避け、ジュースを選択する消費者も増えるのです。アイスの売り上げは、単純な「気温の高さ」だけでは語れないんですね。

ちなみに猛暑だった今年の夏、ロッテでは「飲むアイス」のコンセプトで開発された「クーリッシュ」の売り上げが好調で、バニラ味にいたっては、7月の売り上げが前年比120%後半に達しました。「アイスより飲料」という消費者のニーズにも、うまく対応した結果と言えそうです。

ピークを過ぎたとはいえ、9月に入ってもまだ、しばらく暑さは続きそうです。アイスクリームから元気をもらう日々も、まだしばらくは続きそうですね。

参考資料など

取材協力/株式会社ロッテ