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美味しいぶどうはこう見分けるのがコツ!

2018/09/14 07:20 ウェザーニュース

実りの秋、店頭には秋の果物が並ぶようになりました。中でもぶどうは秋の代表的な果物です。

ズラリと並んだ中から、よりおいしいぶどうを見分けるにはどうすればいいでしょうか?
ぶどうは、メロンなどのように日をおいても甘みが強まるわけではないので、なるべく新鮮なものを選んでください。

そのためには、まず軸に注目するとよいでしょう。
収穫してからおよそ5日から6日たつと、緑色からだんだん茶色に変色してしまうので、軸は茶色になっていないことが新鮮さの目安になります。

軸だけでなくぶどうの粒の様子で見分けることもでき、粒がみずみずしく、ハリが強いものの方がより新鮮だと分かるのです。

また、よく熟していることもおいしいぶどうの条件です。
熟したぶどうを選ぶには、皮の色を見て、濃いものを選ぶようにしましょう。
濃いほど熟していて、甘みが強くなるのです。

さらに、表面に白い粉がたくさんついているかも、おいしさの目安になります。
この白い粉は「果粉(かこ)」といい、汚れではありません。
ぶどうの実の表面から水分の蒸発を防ぐ役目があります。

果粉は病気や水の管理の失敗などによって少なくなってしまうため、果粉がたくさんついているぶどうはおいしいものとなるのです。

同じぶどうでも房の上の方が一番甘みが強い、ということをご存じですか。

これはぶどうは上の方から順番に甘くなっていくためです。
ぶどうは日をおいても甘みは強くならないので、収穫したタイミングでそのぶどうの甘みが決まります。
そのため、完熟したものではあまり差がありませんが、全体が熟しきる前に収穫したぶどうは、房の上の方は他の部分より甘くなるのです。

また、同じぶどうであれば、大きい粒より小さい粒の方が甘いのです。
大きい粒の方が甘そうなイメージがありますが、一粒に含まれる糖分の量はそれほど変わらないため、大きい粒の方が糖分が分散され、甘みがうすくなるのです。

巨峰やマスカットなど、ひとつのぶどうを取り分けて食べるときは、房の上の方、または粒の小さいものを選ぶとよいでしょう。