実は天候が関係している…?
秋は音楽会や美術展が開催されることが多いですが、なぜ秋なのか考えたことはありますか?
実は天候が関わっているようなのです。
実は天候が関わっているようなのです。
音程の狂いや傷みにつながる
楽器は温度や湿度に細心の注意を払わなければなりません。
例えばピアノは、響板が膨張・収縮すると弦の張りに影響を及ぼすため、音程が狂ってしまいます。
そのため、湿度が低く板が収縮しやすい冬や、逆に湿度が高く板が膨張しやすい夏は大幅な調律が必要となるのです。
また、バイオリンやフルートなど会場に持ち運ぶ楽器については、温度が上がりやすい夏の車内に長い間置いていると、傷んでしまう恐れがあります。
冬の寒い外から暖かな電車に移動するなどの温度変化も楽器にはダメージを与えてしまいます。
外気温が極端に暑かったり、寒かったりせず、さらに湿度も安定している秋は楽器に優しい季節なのです。
例えばピアノは、響板が膨張・収縮すると弦の張りに影響を及ぼすため、音程が狂ってしまいます。
そのため、湿度が低く板が収縮しやすい冬や、逆に湿度が高く板が膨張しやすい夏は大幅な調律が必要となるのです。
また、バイオリンやフルートなど会場に持ち運ぶ楽器については、温度が上がりやすい夏の車内に長い間置いていると、傷んでしまう恐れがあります。
冬の寒い外から暖かな電車に移動するなどの温度変化も楽器にはダメージを与えてしまいます。
外気温が極端に暑かったり、寒かったりせず、さらに湿度も安定している秋は楽器に優しい季節なのです。
カビやもろくなる原因にも
楽器と同じくらい温度や湿度に注意しなければならないのが、絵画などの美術品です。
美術品には、図のように材質に応じた相対湿度というものがあります。
しかし、気象庁で東京の6月~9月の平均相対湿度を見ると75%以上になっており、あらゆる材質の適切な湿度の範囲をこえています。
絵画の場合、湿度が高いとカビが生える恐れがあるため、夏は展示室や収蔵庫の温湿度が必要以上に上がらないよう、細かく管理しなければならないのです。
もちろん、湿度が必要以上に下がりすぎてしまう冬も管理が大変です。
適度な温度と湿度が保たれる秋は、私たちにとっても快適ですが、繊細な楽器や絵画にとってもより良い環境だったのです。
美術品には、図のように材質に応じた相対湿度というものがあります。
しかし、気象庁で東京の6月~9月の平均相対湿度を見ると75%以上になっており、あらゆる材質の適切な湿度の範囲をこえています。
絵画の場合、湿度が高いとカビが生える恐れがあるため、夏は展示室や収蔵庫の温湿度が必要以上に上がらないよう、細かく管理しなければならないのです。
もちろん、湿度が必要以上に下がりすぎてしまう冬も管理が大変です。
適度な温度と湿度が保たれる秋は、私たちにとっても快適ですが、繊細な楽器や絵画にとってもより良い環境だったのです。
参考資料など
【参照・参考元】
気象庁「東京 平年値(年・月ごとの値)」http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/nml_sfc_ym.php?prec_no=44&block_no=47662&year=2017&month=11&day=&view=p1
独立行政法人国立文化財機構 東京文化財研究所「TOBUNKEN NEWS2011no.47」http://www.tobunken.go.jp/japanese/publication/news/pdf/N047.pdf
渡辺ピアノ調律事務所「ピアノ調律後のピッチ変動と湿度の関係」http://www.piano-tokyo.jp/tuningandhumid.html
気象庁「東京 平年値(年・月ごとの値)」http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/nml_sfc_ym.php?prec_no=44&block_no=47662&year=2017&month=11&day=&view=p1
独立行政法人国立文化財機構 東京文化財研究所「TOBUNKEN NEWS2011no.47」http://www.tobunken.go.jp/japanese/publication/news/pdf/N047.pdf
渡辺ピアノ調律事務所「ピアノ調律後のピッチ変動と湿度の関係」http://www.piano-tokyo.jp/tuningandhumid.html