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新燃岳で火山性地震が増加

2018/08/26 11:51 ウェザーニュース

宮崎と鹿児島県境の霧島連山・新燃岳(しんもえだけ)(1421メートル)では26日0時頃から火山性の地震が増加しています。8時までに93回を観測しました。

6月以来の火山性地震増加

霧島 韓国岳から望む高千穂峰と新燃岳
24日、25日はともに50回弱でしたので、大幅に増加したことになります。1日で90回を超える火山性地震を観測したのは2018年6月22日の121回以来のことです。

また、浅い所を震源とする低周波地震が時々発生し、25日(土)23時58分頃には継続時間の短い火山性微動が発生しています。

小規模な噴火の発生に注意

山体の膨張を示す、傾斜計のデータに変化は見られていないため、即座に大きな噴火につながる状況ではありませんが、小規模な噴火の発生には注意が必要です。

現在、新燃岳の噴火警戒レベルは2の火口周辺規制となっています。

弾道を描いて飛散する大きな噴石が新燃岳火口から概ね2kmまで、火砕流が概ね1kmまで達する可能性があります。新燃岳火口から概ね2kmの範囲では警戒してください。