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今夜は満月 月のうさぎの正体は?

2018/08/26 14:42 ウェザーニュース

今日8月26日は、満月。

満月を見ると明るく見える部分と暗く見える部分があり、日本ではその暗い部分がお餅をついているうさぎに見えるとよく言われていますよね。
海外でもカニや本を読む女性など、地域や文化によって変わるものの、月の表面の模様をなにか他のものに例えるのは世界でも一般的なようです。

では、この様々なものに見える模様の正体は何なのでしょうか?

月の模様の正体は“海”と呼ばれる地形

この模様の様に他の所よりも暗く見えるところは、月の海と呼ばれている地形を指します。

ただ、海と言っても月の表面には水はないので、地球の海とは異なります。月の海は、月のマグマが吹き出して固まった玄武岩に覆われた地形で、玄武岩には鉄が多く含まれるため黒っぽく見えます。

明るく見えるところは隕石の衝突などでクレーターが多く表面はデコボコしていますが、月の海はそのようなクレーターを覆う形でマグマが冷え固まった地形のため平坦です。

初めて月面に人が降り立った宇宙飛行であるアポロ11号が着陸したのは、静かの海でした。
アポロ11号が撮影した静かの海
うさぎや女性に見立てていた模様が、ただの岩石だったというと少し残念な気もしますが、そのおかげで様々なものに見立てて月を楽しむ事が出来たと考えると、少し得したようにも思いますよね?

私達が生まれるずっと前の人々がうさぎに見立てた月の模様、あなたには何に見えますか?

気になる天気は… 西〜東日本は広く観測チャンス

西〜東日本は山沿いで雲が広がるところはあるものの、広く晴れて綺麗な満月を楽しむ事ができそうです。また、月は明るいので、雲が多いエリアでも雲の隙間や薄雲越しからの観測でも見ることができるので、期待しながらチャンスを待つのも良さそうです。

一方、北日本は低気圧や前線の影響で、残念ながら厚い雲が広がるところが多くなりそうです。