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台風20号 四国が暴風域に 中四国や近畿では50m/s超の暴風も

2018/08/23 17:21 ウェザーニュース

台風20号は強い勢力を保ったまま北上を続け、23日(木)16時に四国の一部が台風の暴風域に入りました。19~20時頃に四国に上陸する可能性が高くなっています。
▼台風20号 23日(木) 16時推定
 存在地域   室戸岬の南約130km
 大きさ階級  //
 強さ階級   強い
 移動     北北西 35 km/h
 中心気圧   955 hPa
 最大風速   40 m/s (中心付近)
 最大瞬間風速 60 m/s
>>最新の台風情報

今後もこのまま北上を続け、19~20時頃に四国の東部に上陸する可能性が高くなっています。その後は岡山・兵庫の県境付近を進み、深夜には日本海に抜ける見込みです。
>>3つの機関の詳しい進路予想と影響解説〔会員メニュー〕

中四国や近畿の一部が暴風域に 早めの帰宅を

暴風域を伴ったまま上陸するため風も強く、台風の中心が近くを通る中四国や近畿では瞬間的に40m/sを超える暴風が吹き荒れそうです。室戸岬とか潮岬など沿岸では50m/sを超える可能性もあり、飛来物や倒木、停電などへの備えが欠かせません。
>>交通機関への影響予測〔会員メニュー〕

2ヶ月分の記録的な大雨の危険性も

中四国や近畿の雨、風のピークは台風が通過する夕方から深夜にかけてで、1時間に60~80mmの激しい雨が降りそうです。接近前から断続的に雨が降っている四国や紀伊半島の山沿いは総雨量が500mm以上、兵庫県西部でも300mm前後の大雨となり、土砂災害や河川氾濫の危険性が高まります。

>>今いるところの24時間雨量は?

過去最高潮位に迫る高潮の恐れ

また、現在は1年でも潮位が高い時期です。特に瀬戸内海は台風の接近と満潮時刻が重なるため、過去最高潮位に迫るような高潮となる恐れがあります。沿岸部では浸水に備え、今夜は可能であれば2階以上の屋内で過ごすようにしてください。

今日23日(木)の夕方から夜にかけて、大雨・暴風・高潮といった災害が同時多発的に発生する危険性があり、厳重な警戒が必要です。

台風の名前

台風20号の名前「シマロン(Cimaron)」は、フィリピンが提案した名称で、野生の牛のことをさしています。

台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。