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台風20号 2ヶ月分の記録的な大雨の危険性も

2018/08/22 22:06 ウェザーニュース

台風20号は22日(水)15時現在、小笠原諸島・父島の西南西西約380kmの海上にあって、北西に時速30kmで進んでいます。中心気圧は950hPa、中心付近の最大風速は45m/sと非常に強い勢力です。

台風20号 23日(木)に四国か近畿に上陸

▼台風20号 22日(水) 15時現在
 存在地域   父島の西南西約380km
 大きさ階級  //
 強さ階級   非常に強い
 移動     北西 30 km/h
 中心気圧   950 hPa
 最大風速   45 m/s (中心付近)
 最大瞬間風速 60 m/s
>> 最新の台風情報

台風は今後、北よりに進路を変えて日本列島に接近、23日(木)の夕方~夜にかけて四国もしくは近畿に上陸する見込みです。
〔会員メニュー〕3つの機関の詳しい進路予想と影響解説

2ヶ月分の記録的な大雨の危険性も

上陸するタイミングまで強い勢力を保つため、進路にあたる四国や近畿、中国地方を中心に明日23日(木)夕方以降は大荒れとなります。台風対策はできれば今日22日中、遅くても明日23日の朝までに済ませてください。
今回の台風の進路で特に雨の量が増えると見られるのが兵庫県。台風東側の活発な雨雲が通過することに加え、紀伊水道を経由して直接湿った空気が流れ込み、24時間の雨量が200~300mmと8月の月間雨量の2倍以上に達する恐れがあります。姫路市や宍粟市、2009年に大規模な災害が発生した佐用町などは、比較的短い時間で大量の雨が降ることで土砂災害の危険性が高まるため、厳重な警戒が必要です。

また、台風の北上、接近に伴い西日本、東日本の太平洋側は高波に見舞われます。中心付近では10mを超えるような猛烈なシケとなりますので、警戒が必要です。また、台風の通過時は高潮による浸水被害にも要警戒です。
<GPS検索> ピンポイント天気予報

台風19号 今後は朝鮮半島に接近・上陸する見込み

▼台風19号 22日(水) 16時推定
 存在地域   五島市の南西約250km
 大きさ階級  //
 強さ階級   強い
 移動     北西 20 km/h
 中心気圧   955 hPa
 最大風速   40 m/s (中心付近)
 最大瞬間風速 60 m/s
>> 最新の台風情報

台風19号は22日(水)16時の推定位置で、五島市の南西約250kmの海上にあって、北西に時速20kmで進んでいます。中心気圧は955hPa、中心付近の最大風速は40m/sで強い勢力です。

このあと、五島列島なども含め、台風の暴風域に入ることはなく、直接の影響を受ける所は少ない見込みです。台風に向かって吹き込む湿った風の影響で、九州の太平洋側山沿いは一時的な強い雨にご注意ください。九州の東シナ海側を中心に大シケとなりますので、海岸付近は警戒が必要です。

台風19号はこのあとも東シナ海を北上し、明日23日(木)朝にはチェジュ島の西の海上に達します。その後は朝鮮半島に接近、上陸する見込みです。

台風の名前

台風19号の名前「ソーリック(Soulik)」は、ミクロネシアが提案した名称で、伝統的な部族長の称号からきています。

台風20号の名前「シマロン(Cimaron)」は、フィリピンが提案した名称で、野生の牛のことをさしています。

台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。