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台風20号接近時は高潮警戒 満潮と接近が重なる所も

2018/08/23 11:14 ウェザーニュース

台風20号は、23日(木)夕方から夜にかけて四国または近畿に上陸する見込みです。四国、近畿の太平洋側は23日(木)の夕方、瀬戸内海沿岸は23日(木)の夜が満潮時刻で、台風の接近と重なる恐れがあり、高潮への警戒が必要になります。

台風の中心気圧は接近、上陸時でも960hPa前後と予想されます。吸い上げ効果だけで、通常よりも3~40cmほどは潮位が高くなりそうです。さらに風による吹き寄せ効果で潮位が上がる恐れがあります。
気象庁HPをもとに作成
中でも、高松の23日(木)満潮時は水位が高く、天文潮位(計算上の潮位)で132cmと注意報基準の160cmと約30cm差しかありません。警報基準との差も約60cmで、台風接近タイミングによっては沿岸部の浸水の恐れがあります。早めに対策を行い、接近時は海岸や港に近づくのは避けてください。

吸い上げ効果と吹き寄せ効果について

【吸い上げ効果】
台風が接近して気圧が低くなると海面が持ち上がる現象。外洋では気圧が1hPa低いと海面が約1cm上昇するといわれています。

【吹き寄せ効果】
海水が風によって海岸に吹き寄せられて海面が上昇すること。特にV字形の湾では、奥へ狭まる地形によって海面上昇が助長させるため、特に海面が高くなります。