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漁獲量増加に期待! サンマは順調に南下する見込み

2018/08/27 11:03 ウェザーニュース

先日、農林水産庁から道東~房総沖におけるサンマの状況と今後の見通しが発表されました。
昨年は記録的な不漁となりましたが、今年はどうなるのでしょうか。

毎年、サンマはお盆以降に南下

サンマは、季節によって生息場所を移動する回遊魚です。

日本で獲れるサンマは、お盆の時期になると親潮にのって南下を開始。秋には北海道の東側から東北地方の太平洋側の沖に姿を現し、年末には千葉県の沖、外房や、遠州灘、四国近海へと移動していきます。

今年は昨年を上回る魚群

農林水産省の関連団体「水産研究・教育機構」が行った6月~7月のサンマの分布調査では、日本近海から東経155度までの分布量は少ないものの、日本近海から東経155度より沖合には昨年を上回る魚群が分布していました。
南下する前のサンマは、昨年以上に居るということになります。
また、すでに水揚げされたサンマを見ると、形も大きい魚が多いようです。

次は、このサンマ達が順調に南下することが出来るかが鍵となります。

サンマは海面水温12℃ラインと共に南下

8月21日の海面水温(気象庁HPより)
サンマは、海面水温約12℃の温度を好んでおり、15℃を超えるとほとんどサンマが分布しなくなります。この水温帯が日本近海まで続くかどうかが、サンマが日本の漁場にどれぐらい入りやすいかを決めることになります。

昨年2017年のサンマ不漁の理由の1つに、7月の海水温が高かったことでサンマが漁域にまでたどり着かなかったことが挙げられます。

一方、今年2018年8月21日の海面水温を見ると、順調に12℃のラインが北海道付近まで下がり、このまま更に南下する予想。サンマは、冷たい海域と共に順次日本近海へ来遊すると見られます。
農林水産省の調査によると、主な漁場となる北海道から千葉県沖にやってくるサンマの量は145万トンと推定されています。これは去年のおよそ2.5倍です。

まだまだ厳しい暑さが続く予想ですが、早くも秋の味覚が楽しみですね!