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フライパンでカンタン薄力粉パン

2018/08/24 10:50 ウェザーニュース

8月も下旬ですが、まだまだ30℃超えの暑さが続いていますね。実はこの時期の気温はパンの発酵にベストなのです。そこで、料理研究家の町山千保さんに今の時期の気温任せで簡単にパンを作る方法を聞きました。

イースト菌の発酵は30℃前後がベスト

「パンに使うイースト菌は30℃前後で一番活動が活発になります。パンを発酵させる、と聞くと付きっきりで温度管理しないと…と思うかもしれませんが、今の時期なら常温で見事に膨らむんです。だから楽にパンを作ることができるんですよ」(町山さん)

でも、パンって強力粉をしっかりこねてオーブンで焼かないとなりませんよね?それが大変ではないですか?

「そんなことはありません。どこの家庭でもある薄力粉とフライパンで自作パンが作れるんですよ。一次発酵させた生地をフライパンに入れて、30℃前後の部屋に放置しておけば膨らむので、そのまま焼けばいいんです」(町山さん)

これならパン作り初心者でもできそうな気がしてきました。町山さんにお聞きした作り方を紹介しましょう。

フライパンでOK、「薄力粉パン」の作り方

【材料】
・薄力粉:250g
・牛乳と卵1個:合わせて160cc(卵を溶いてそこに牛乳を入れて計る)
・砂糖:大さじ1
・オリーブオイルまたはサラダオイル:大さじ1
・ドライイースト:小さじ1
・塩:小さじ1/4
・アルミホイル:フライパンの大きさで1枚

【作り方】
(1)ボウルに薄力粉、砂糖、イースト、塩を入れ、ムラがないようにかき混ぜる。

(2)1に卵入り牛乳を投入し、手でこねる。最初はベタベタと手に付くが、気にせずこね続けると、生地がまとまってくる。まとまってきたらオイルを投入し、さらにこねる。
生地がまとまるまでこねる
(3)生地を伸ばしたり折りたたんだりしながら10分程度こねてグルテンを引き出す。生地が滑らかになったら、表面を中に折り込むように丸くまとめ、折り込んだ口を下にして置き、ボウルにラップをかけて、気温が30℃程度であれば部屋の中や屋外の日陰に放置して発酵させる。気温が25℃以下に下がったら、屋外の陽の当たる場所で一次発酵させる。

(4)一次発酵は約30分が目安。ただし室内の温度は各家庭によって違うので、明確に時間を定めずに生地が2倍に膨らんだら一次発酵は終了。時間ではなく2倍くらいに膨らんだところを見極めるのがポイント。

(5)4を上から押さえてガスを抜き、6~8等分に切り分けて濡れ布巾をかけ、10分休ませる。

(6)フライパンにアルミホイルを敷き、オリーブオイルかサラダ油を薄く塗る。5を表面を折り込むように丸めて成形し、やや離して並べる。

(7)フライパンにフタをして二次発酵。一次発酵同様、2倍の大きさに膨らんで生地がふわふわになるまで発酵させる。
二次発酵前
二次発酵後。こんなに膨らむ
(8)フライパンをごく弱火にかけ、約10分焼く。底がきつね色になったらひっくり返して同様に10分程度焼いて出来上がり。薄力粉パンを使ったチキンソテーバーガー。ふわふわモチモチの食感!
出来上がり。ふわふわでおいしそう!
材料も手軽、オーブンも不要で、今の時期なら発酵も自然任せでできる簡単薄力粉パン、挑戦してみてはいかがでしょうか。