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【週刊地震情報】2018.08.19 金曜日に硫黄島近海でM6.6 津波の発生はなし

2018/08/19 11:01 ウェザーニュース

日本域の最近一週間の地震回数は前の週に比べるとやや少なく、最近2ヶ月でも最も少ない水準です。震度3以上は2回観測されています。(8月13日~18日の集計)

国内:硫黄島近海でM6.6の地震 津波の発生はなし

8月17日(金)3時37分頃、硫黄島近海でM6.6の地震が発生しました。揺れを感じたのは小笠原諸島・母島の震度1のみで、津波の発生もありませんでした。気象庁の観測エリア内の地震としては、2月7日に台湾付近で発生したM6.7の地震に次ぐ規模です。

硫黄島近海ではM7クラスの地震が度々発生していますが、ほとんど深さが100km以上の深発地震で、今回のような浅い震源でのM6後半の地震は1934年のM7.1の地震以来です。浅いエリアでM7クラスの地震が発生した場合は、津波に注意が必要となってきます。

海外:アラスカで地震頻発 M6クラスも複数回発生

アメリカ地質調査所の解析によるマグニチュード6以上は7回と多く発生しています。

日本時間の12日(日)深夜から13日(月)にかけてアラスカ北部でM6クラスの地震が相次いで発生しました。12日23時58分にM6.4、13日6時15分にM6.4を観測。14日以降は少し地震が落ち着いたものの、18日(土)になり、M4.5の地震が発生しています。いずれも震源が10km未満と浅い地震です。アラスカの地震が太平洋側が多く、北極海に近いこのエリアでM7以上の記録は残っていません。今後、さらなる地震活動の活発化があるのか気になる所です。

また、日本時間19日(日)9時19分にはフィジー近海でM8.2の大きな地震が発生。USGSの解析でM8以上の地震は今年初です。震源が500km以上と深かったため、揺れの被害や津波の発生はありません。

参考資料など

※日本国内の震源・震度の情報は特に記載が無ければ気象庁より。海外の震源情報は特に記載が無ければアメリカ地質調査所より。発表機関により震源情報に差が生じることがあります。