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台風が量産されている三大原因

2018/08/19 11:24 ウェザーニュース

18日夜発生した台風20号を含め、この1週間で6個の台風が発生、8月だけで8個の台風が量産されています。
8月の月間発生数は5.9個なので、約半月の間に、平年の月間発生数を上回るペースで発生中。
この大量発生には、気圧配置と海水温が大きく関係しています。

原因1:日本の南が台風工場に

今年の8月は、インドモンスーンという西風が平年より東まで拡大しています。この風が太平洋高気圧の縁を回る東風とぶつかるため、日本の南海上では対流活動が活発になり、台風が発生しやすい状態になっています。

原因2:発達しやすい海水温

8月上旬の海面水温(気象庁より)
日本の南海上は海面水温が27℃以上あり、台風の発生・発達に十分な温かさとなっています。このため、【原因1】の対流活動が活発なエリアで台風が発生すると、発達を続けて北上することになります。

原因3:接近しやすい気圧配置

台風は太平洋高気圧の縁に沿って北上するため、太平洋高気圧の張り出しが弱いと、日本に接近しやすくなります。今年は8月に入ってから太平洋高気圧の本州付近への張り出しが弱く、南海上で発生した台風が日本に接近しやすい気圧配置となっています。台風が発生した際は進路予報をチェックして、今後の動向に十分注意してください。

今年の台風シーズンはいつ頃まで?

8月は台風の大量発生が続いていますが、9月以降も台風に油断できません。10月中旬にかけて、台風の接近・上陸の恐れがあり、注意が必要です。
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