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18日から太平洋沿岸で”うねり”注意 台風19号の発達影響で

2018/08/17 16:32 ウェザーニュース

日本の南で台風19号が発達しながら北上中。列島に向かっています。陸地からは遠いものの、太平洋側の海上・海岸付近では徐々に”うねり”が出始める恐れがあります。

遠くから伝わってくる「うねり」

普通の波(風浪)は【その場】で吹く風によってできる波のことです。風が強ければ高くなり、波長は短い波に。波長が短いのですぐに崩れやすい波となります。台風接近時の名高い波がこれにあたります。

一方で、”うねり”は【離れた場所(遠く)】の発達した風浪が、余波となって伝わって来た波のことです。遠くから伝わってくるので、波長が一定で長く丸みを帯びた波になります。見た目で気づきにくく、崩れにくい波になります。

岸の近くで急に波が高くなる事も

見た目で気づきにくい「うねり」が陸近くの浅い海域に達すると、豹変することがあります。

海底の摩擦の影響で「うねり」の前方にブレーキがかかり、「うねり」の後方が追いついて波長が短くなる一方、波が急激に高まるのです。

海底が浅くなるほど、高まりが傾向が強くなって、波頭が崩れて覆いかぶさるように岸に打ち寄せます。

晴れていても油断してはいけない

一番の注意すべきポイントは、”晴れていて”、”風がない”穏やかな状況でうねりがやってくるということです。

天気は海のレジャーにもってこいでも、じつは海岸近くは隠れた危険が潜んでいます。

本格的に波が高まるのは、台風が接近する21日(火)〜22日(水)の九州南部太平洋側~紀伊半島沖にかけてですが、19日(日)からは”うねり”が関東から西の太平洋沿岸にやってくると予想されています。場所によっては、18日(土)から入り始める所も。

夏休み期間中の週末ということもあって、多くのみなさんが海辺に出かけられると思います。海水浴場などの情報を必ず確認して海に入るようお願いします。