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早くも大雪山系黒岳で初雪 1974年以降では最も早い観測

2018/08/17 09:25 ウェザーニュース

北日本の上空に寒気が流れ込んでいる影響で、大雪山層雲峡黒岳ロープウェイを運営する株式会社りんゆう観光によると、本日17日(金)早朝に北海道の大雪山系黒岳の石室付近では雪が降り、初雪となりました。

これは、1974年以降では最も早い観測で、8月に初雪が観測されたのは2003年の8月30日以来、15年ぶりのこととなります。
上空の気温の予想(17日9時)
昨日16日(木)に全国で強い雨を降らせた低気圧と前線は、北海道の東の海上へと抜けていき、北海道では季節外れの「西高東低」の冬型の気圧配置になっています。

北海道は通過した低気圧の後ろ側にある雨雲に覆われ、また、前線の後ろ側には寒気があり、北海道の上空1500m付近では3℃前後の冷たい空気が流れ込んできました。

そのため、標高1890m付近にある黒岳の石室付近では雪となり、うっすらと積もっている様子も写真から伺えます。

夏山登山は無理をせずに

雪になるほどの寒さに加え、15m/sを超える強い風にも見舞われ、今日は夏山らしからぬ天候となりそうです。
軽装での入山は厳禁、麓のハイキングでも防寒対策は必須です。

冷たい雨や、強風による低体温症の遭難リスクが非常に高くなります。体力、装備に自信がなければ行動は控えてください。

18日(土)になると低気圧、寒気ともに東に離れますので、天気は安定してくる見込みです。