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今日17日(金)は伝統的七夕 おりひめ星とひこ星を見よう

2018/08/17 07:09 ウェザーニュース

おりひめ星とひこ星が年に1度だけ会える日、七夕。

普通、七夕といえば、7月7日ですよね。ただ、7月7日の他にもう1日、七夕と呼ばれる日があるのをご存知でしょうか?

それが伝統的七夕で、2018年は今日8月17日です。

伝統的七夕とは?

もともと七夕は7月7日だったのですが、明治6年にそれまで使っていた太陰太陽暦という月や太陽の動きを元にした暦から、西洋式の太陽の動きを元にした暦(グレゴリオ暦)に変更されたため、従来よりも1ヶ月早くなってしまいました。

私達が現在使っている暦の7月7日は、梅雨の時期に当たるところが多く、その日におりひめ星とひこ星を見ることは難しいのが現状です。

そこで、太陰太陽暦の7月7日が今の暦の8月中旬ごろにあたり、この時期は梅雨も明けていることから、国立天文台が中心となって、二十四節気の処暑(しょしょ、毎年8月23日頃)より前で、処暑に最も近い新月を1日目として、7日目にあたる日を伝統的七夕と呼ぶことにしました。

このため伝統的七夕の日付は毎年変わり、今年は8月17日ですが、2019年は8月7日、2020年は8月25日となります。

天頂付近に輝く、おりひめ星とひこ星を見よう

伝統的七夕の今夜21時頃に空を見上げると、七夕伝説の主役である、おりひめ星(こと座のベガ)とひこ星(わし座のアルタイル)が天頂付近に輝いています。この2つの星は市街地など空が明るい場所でも十分観測できます。

また、街明かりの影響が小さい郊外では、その2つの星の間を流れる天の川も肉眼で見ることができるかもしれません。

今夜はおりひめ星やひこ星以外にも、先日地球に最接近した火星のほか、土星や木星も綺麗に見られるので、お時間のある方はぜひ空を見上げてみて下さい。

気になる天気は?

今夜は日本付近を高気圧が覆うため、北海道の道東や沖縄エリアを除く、ほとんどのエリアで綺麗な星空を楽しむことができそうです。

今年の7月7日は西日本を中心に大雨となったため、あらためてこの機会に、七夕の物語に想いを馳せながら夜空を楽しんでみるのはいかがでしょうか。

参考資料など

アストロアーツ(https://www.astroarts.co.jp/special/2018tanabata/index-j.shtml#calendar】