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知ってる?つむじ風と竜巻の違い

2018/08/31 09:48 ウェザーニュース

今年の夏は台風が次々と日本へ接近し、大きな被害も出てしまっていますね。
台風が近くにいる時、稀に「竜巻」が発生する場合があります。

竜巻と言えば、渦を巻いた細長い雲で、その周辺では強い風が吹き家屋などが吹き飛ぶなどの被害が出るイメージがあります。
あれ、そう言えば、運動会中などで見る「つむじ風」も似ているような…。

「竜巻」と「つむじ風」の2つの違いを見ていきましょう。

積乱雲に伴う「竜巻」

まず、「竜巻」は、上空の雲から垂れ下がるろうと状の雲をともなっていることが特徴で、前線の通過や台風の接近に伴って発生することが多いといわれています。

竜巻の大きさはさまざまで、小さいものは直径10m程度ですが、多くは直径100mから600mとなります。
また、被害状況から風速100m/sを超えていると推定されるものまであり、その風は台風以上に強く、破壊力は気象現象の中で最大と言われています。

晴天時に発生する「つむじ風」

これに対して「つむじ風」は、「竜巻」のように雲を伴うことはありません。晴れた日に強い日射で地面が暖められて発生することが多く、直径は数mから数十mと「竜巻」よりずっと小規模です。 風速もそれほど強くはないですが、それでもテントなどを巻き上げる力はありますから注意は必要です。
「竜巻」は積乱雲の発生などの前兆が見られますが、「つむじ風」は晴天時にいきなり発生することが多いようです。


積乱雲に伴う大きな風の渦「竜巻」と、雲を伴わない竜巻より小規模な風の渦「つむじ風」。この視点で見てみると、違いは一目瞭然ですね。