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災害時にも便利! 携帯シャワーにもなる「水をはじく風呂敷」

2018/08/31 07:06 ウェザーニュース

いま、テレビなどで話題の「水をはじく風呂敷」をご存知でしょうか。実は、災害時にもとても役立つんだそうです。いったいどういうことでしょうか。

雨よけグッズが携帯シャワーに

水をはじく風呂敷とは、染色加工会社である朝倉染布(あさくらせんぷ)が開発した「ながれ」という商品。

包んだものを水に濡らさず、空気だけを通すという特性から、携帯して傘や合羽の代用、バッグなど持ち物の雨よけ、濡れた衣類を包んで収納するといった用途に使われています。

実は他の用途として、アウトドアや災害避難時にも使えるというのです。話は商品を開発した2006年にさかのぼります。

どれだけの性能があるのか調べる目的で、完成した商品を袋状にして水を張ってみたところ、たっぷり注いでも水が漏れなかったのです。収納できる水の量は、一辺が96cmのスタンダードタイプの場合で10リットル以上。

そこで、「アウトドアの際の携帯用バケツとして使えます」と宣伝したところ、利用者から「もっと違う使い方がある」という声が寄せられたのです。

その使い方とは、「携帯シャワー」でした。

避難時に何かと重宝しそう

水をはじく風呂敷は、撥水技術が使われています。撥水というのは水をはじくということであって、水を通さないわけではありません。ここがミソです。

普通に水を注いだだけなら、水は漏れることなく溜まり続けるわけですが、風呂敷をしばって、圧力を加えることで縫い目の隙間が広がり、水がシャワー状に流れ出すわけです。
水を注ぐと風呂敷の中に溜まり続ける
風呂敷に溜まった水に圧力を加えるとシャワー状に流れ出す
水を汲むだけなら、スーパーのビニール袋でもできますが、穴をあけないとシャワーにならず、一回使ったらもう水は汲めません。

その点、水をはじく風呂敷なら、圧力を加えるのをやめれば、再び水を溜めることができます。

その他、避難先で、濡れたり汚れたりしたものを、他のものと一緒にならないよう包んだり、ランチョンマット代わりに使ったりと、多用途に活用できます。もしものときに備えて1枚あると便利なグッズです。

参考資料など

超撥水風呂敷『ながれ』/http://www.nagare-furoshiki.com/index.html