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徳島・香川で取水制限 「早明浦ダム」貯水率6割

2018/08/12 16:09 ウェザーニュース

四国の吉野川水系では、7月の西日本豪雨以降、8月に入っても目立った雨が降っておらず、早明浦ダムの貯水率が低下しています。

付近のアメダスでも雨不足が顕著に

早明浦ダム流域の降水量の指標となる、ダム上流に位置する高知県本川のアメダスでは7月初旬に発生した平成30年7月豪雨以降、まとまった雨が降っていません。

平年7月の降水量は441.3ミリ、8月は524.0ミリとなっています。今年の7月豪雨ではたった一週間ほどで総降水量が1,000ミリ近くに上り、約2ヶ月分の雨が降ったといえます。ただし、2ヶ月分の雨を貯め込むことはできるわけもなく、その分放水量が増加。

その後、雨不足に陥り貯水量にも影響していました。8月12日午前0時の貯水率は平年の78.9%を下回る61.9%です。

貯水率が6割となり一次取水制限

貯水率低下に伴い、四国地方整備局などでつくる吉野川水系水利用連絡協議会は、第1次取水制限を徳島、香川両用水で開始しました。

供給量は徳島用水で15.3%、香川用水で20%削減されます。取水制限は今年初めて、夏場の取水制限は3年連続です。

貯水率の低下が今後も続けば、削減率をさらに拡大した第2次取水制限に入る可能性があります。

※取水制限と給水制限
「取水制限」とは、川から取水する量を制限すること、一方「給水制限」とは、各家庭に供給する水道の量を制限すること。