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【週刊地震情報】2018.08.12 静岡で震度3、2009年の地震と関連か?

2018/08/12 11:00 ウェザーニュース

日本域の最近一週間の地震回数は前の週に比べるとほぼ同じ水準でした。震度3以上は3回観測されています。(7月30日~8月4日の集計)

国内:静岡で震度3、2009年の地震と関連か?

8月10日(金)21時18分頃、駿河湾でM4.5の地震が発生しました。震源の深さは20kmで、静岡市と牧之原市で震度3を観測しています。その後、余震と見られる震度1以上の地震が2回発生しました。

今回の地震とほぼ同じ震源では2009年8月11日にM6.5の地震が発生し、焼津市や牧之原市などで震度6弱、静岡市でも震度5強を観測。震源が駿河トラフに近かったことから、東海地震との関連性が検討されましたが、メカニズムの相違から直接結びつくものではないと結論付けられました。

10日の地震は、2009年の余震域の北西端であること、メカニズムが似通っていることから、余震もしくは関連する地震と見られます。2回の余震以降は目立った活動がなく、すぐに大きな地震につながることはなさそうです。

海外:インドネシア・ロンボク島でM6.9、死者多数

アメリカ地質調査所の解析によるマグニチュード6以上は1回発生しています。

5日(日)にインドネシア・ロンボク島の北部を震源とするM6.9が発生しました。

震源付近では震度6弱相当の揺れがあったと見られ、多くの建物が倒壊。インドネシア政府は300人以上がなくなったと発表しました。
この地震の少し前となる7月29日にはM6.4の地震、そして余震も発生し、9日(木)に起きたM5.9の余震により被害の拡大も報じられています。

ここ数日は余震活動は落ち着いてきたものの、復旧までには相当の時間がかかると見られます。

参考資料など

※日本国内の震源・震度の情報は特に記載が無ければ気象庁より。海外の震源情報は特に記載が無ければアメリカ地質調査所より。発表機関により震源情報に差が生じることがあります。