1歳未満と7歳以上の犬は要注意
--犬が熱中症になる原因は何でしょうか?
「直射日光、高温、多湿、無風(空気の動きが無い)などが原因と考えられます。室内飼育でエアコンを使用していたとしても、熱中症になる可能性はあります。屋外飼育なら犬小屋に直射日光が当たるとか、コンクリートの上にある、なども危険です」
--環境的なものの他には何があるでしょうか?
「犬の個体差も関係します。1歳未満、7歳以上、短頭種(鼻が短い犬種)、肥満、持病がある、過去に熱中症になったことがある、などがありますね。これらに該当する場合は、より一層の注意が必要です。犬は人より老化の速度が速いので『去年大丈夫だったから、今年もこれくらいなら大丈夫』とタカをくくることはせずに、7歳以上なら要警戒です」
「直射日光、高温、多湿、無風(空気の動きが無い)などが原因と考えられます。室内飼育でエアコンを使用していたとしても、熱中症になる可能性はあります。屋外飼育なら犬小屋に直射日光が当たるとか、コンクリートの上にある、なども危険です」
--環境的なものの他には何があるでしょうか?
「犬の個体差も関係します。1歳未満、7歳以上、短頭種(鼻が短い犬種)、肥満、持病がある、過去に熱中症になったことがある、などがありますね。これらに該当する場合は、より一層の注意が必要です。犬は人より老化の速度が速いので『去年大丈夫だったから、今年もこれくらいなら大丈夫』とタカをくくることはせずに、7歳以上なら要警戒です」
犬の熱中症予防法
--では、犬の熱中症を予防するにはどうすればよいでしょうか?
「まず普段過ごす場所ですが、エアコンをかけるとか、直射日光が当たらないようにすることが大事です。また見過ごしがちなのが散歩です。犬は人より路面に近いので、アスファルトの照り返しのダメージを受けやすいのです。
アスファルトの温度が55℃だと、人の顔付近は30℃ぐらいでも、犬の高さでは40℃になっているというデータもあります。散歩は日の出前か夜にして、歩く場所もできるだけアスファルトを避けるようにしましょう」
「まず普段過ごす場所ですが、エアコンをかけるとか、直射日光が当たらないようにすることが大事です。また見過ごしがちなのが散歩です。犬は人より路面に近いので、アスファルトの照り返しのダメージを受けやすいのです。
アスファルトの温度が55℃だと、人の顔付近は30℃ぐらいでも、犬の高さでは40℃になっているというデータもあります。散歩は日の出前か夜にして、歩く場所もできるだけアスファルトを避けるようにしましょう」
犬にはスポーツドリンク不要
--人は熱中症予防に水分を摂りますが、犬はどうなのでしょうか?
「犬も人と同じで、十分な水分補給が大事です。ただし、人は大量に汗をかくので、アルカリイオン水や塩分の入ったドリンクを飲むと良いのですが、犬は基本的に足裏からしか汗をかかないので水で十分です。
また、栄養をつけようと牛乳を与える人もいますが、これもNGです。犬によっては下痢をしてしまい、逆に水分やミネラルを排出して、一気に危険な状態になりかねません。水をたっぷり、いつでも好きなだけ飲めるようにすることがポイントです。水分は足りているか、熱中症にかかっていないかを犬の様子から観察してください」
「犬も人と同じで、十分な水分補給が大事です。ただし、人は大量に汗をかくので、アルカリイオン水や塩分の入ったドリンクを飲むと良いのですが、犬は基本的に足裏からしか汗をかかないので水で十分です。
また、栄養をつけようと牛乳を与える人もいますが、これもNGです。犬によっては下痢をしてしまい、逆に水分やミネラルを排出して、一気に危険な状態になりかねません。水をたっぷり、いつでも好きなだけ飲めるようにすることがポイントです。水分は足りているか、熱中症にかかっていないかを犬の様子から観察してください」
犬の熱中症の症状と対処法
--犬の熱中症は、どのような状態になるのでしょうか。
「体が普段より熱くなっている、ゼエゼエと苦しそうな呼吸をしている、大量のよだれが出てぐったりしている、などがありますが、ひどくなるとけいれんを起こしたり、意識を失います。症状が軽ければ、涼しい場所で水を飲ませて水や保冷材で首筋や脇、肢の付け根を冷やします。落ち着いたら動物病院を受診しましょう。
意識を失うなど重症の場合は命に関わるので、体全体を水で濡らして、動脈が通っている首筋や脇、肢の付け根を冷やしながらすぐ動物病院を受診してください」
犬も人と同様、熱中症の危険にさらされていることを忘れずに、居住環境や散歩の時間などには十分注意しましょう。
「体が普段より熱くなっている、ゼエゼエと苦しそうな呼吸をしている、大量のよだれが出てぐったりしている、などがありますが、ひどくなるとけいれんを起こしたり、意識を失います。症状が軽ければ、涼しい場所で水を飲ませて水や保冷材で首筋や脇、肢の付け根を冷やします。落ち着いたら動物病院を受診しましょう。
意識を失うなど重症の場合は命に関わるので、体全体を水で濡らして、動脈が通っている首筋や脇、肢の付け根を冷やしながらすぐ動物病院を受診してください」
犬も人と同様、熱中症の危険にさらされていることを忘れずに、居住環境や散歩の時間などには十分注意しましょう。