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夏のトラブル肌を乗り切る「睡眠美容」

2018/08/14 15:50 ウェザーニュース

強い日差しや汗などにさらされる夏はお肌が弱くなりがち。そこで美肌を保つための睡眠のコツを『毎朝、目覚めるのが楽しみになる 大人女子のための睡眠パーフェクトブック』の著者で睡眠コンサルタントの友野なお先生にお聞きしました。

夏になるとニキビができる!?

この時期、急にニキビが出てきた、と悩む方も多いでしょう。夏にニキビが増える理由として考えられるのが紫外線の影響。紫外線に当たると、肌は防御しようと角質を厚くします。その結果、毛穴の入り口が詰まって皮脂がたまり、それがニキビになるのです。

また暑い夏は食が進まず、栄養バランスが崩れ、皮膚のターンオーバーが乱れていることも肌荒れの原因になります。

どうしようもない! と諦める前に、美容と睡眠のコツを覚えて、睡眠時間をエステ時間に変えてみましょう。

結局何時に寝るのがいいの?

「美容のためには午後10時〜午前2時の間には必ず寝てなきゃいけない」といった話を聞いたことがあるでしょう。でもそれは都市伝説に過ぎないと友野先生は言います。

「日中のダメージを修復し、肌の新陳代謝を促す成長ホルモンは約70%が睡眠中、特に最初の3時間に集中して分泌されます。ちゃんと分泌されるためには熟眠している必要がありますが、必ずしも10時に寝る必要はありません。

私自身、毎日の就寝時間は午前0時。アンチエイジングの効果があり、成長ホルモンの分泌を後押しするメラトニンというホルモンが午前0時〜3時にかけて分泌のピークを迎えるので、この時間に合わせています」(友野先生)
午前0時ぐらいまでに寝て、眠り始めの3時間は途中で起きないようにすることが何よりも大切なんですね。

睡眠は眠り始めが大切ですが、そもそも夏は寝苦しくてなかなか眠れず、すぐ起きてしまう方も多いでしょう。深い眠りに欠かせない夏の室温管理の秘訣を友野先生が教えてくれました。

最適温を保つ寝室作りは?

年間を通して熟眠しやすい寝室の温度は16〜27℃だそうです。

「夏は就寝の30分程度前からエアコンのスイッチを入れておくと、あらかじめ快適な空間が作られているので、おすすめです。その際、掛け布団は畳み、敷き寝具も冷えるようにするとより効果的です。

本格的な夏を迎えたあとはタイマー設定ではなく、ひと晩中エアコンはつけておくのが理想です。温度は27℃で、風量は「微」か「弱」にして直接身体に風が当たらないよう十分に注意しましょう」(友野先生)

また、冷たい空気は下に、温かい空気は上にと空気はどうしても淀むので、「エアコンだけでなく、扇風機やサーキュレーターを併用して循環を良くしてあげることも快適な寝室作りにつながります」と友野先生はアドバイスします。

肌のトラブルが増えるこの季節、寝ている間に修復できる睡眠美容を皆さん試してみませんか?

参考資料など

『毎朝、目覚めるのが楽しみになる 大人女子のための睡眠パーフェクトブック』(友野なお著、大和書房)