facebook line twitter mail

ハワイ諸島のハリケーン 越境台風なるか

2018/08/09 16:18 ウェザーニュース

現在、日本周辺には関東付近を北上中の台風13号と沖縄の南の台風14号があります。
さらに、もっと視野を広げて見てみると、ハワイ諸島付近にはハリケーン(HECTOR)が発生しています。

3年ぶりに越境台風が発生する可能性も

このハリケーンは現在、日付変更線に向かって西寄りに進んでいます。
このまま勢力を維持しながら西進した場合、日付変更線を越えて「越境台風」となる可能性があります。
もし越境台風になれば、2015年9月1日の17号以来3年ぶりです。

※越境台風とは?
日本の気象庁の管轄外で発生したハリケーンや熱帯低気圧が日付変更線を越えて台風になったものを指します。

日本に上陸したのは過去2回

1997年19号

9月4日にマーシャル諸島の東海上で発生したハリケーンが日付変更線を越えて台風19号となりました。
16日には強い勢力で鹿児島県枕崎市付近に上陸。越境台風として初めて日本に上陸しました。
この台風により宮崎県えびの市では、16日の日降水量が688mmとなり、鹿児島県枕崎では最大瞬間風速49.0m/sを観測しました。

2015年12号

ハワイ諸島南西で発生した熱帯擾乱が成長し、7月11日にはトロピカル・ストーム(最大風速が17m/s~25m/s以上の熱帯低気圧)に発達。その後日付変更線を越えたことから気象庁は台風12号としました。発達、衰弱を繰り返し、26日に長崎県佐世保に上陸。この影響で、25日に鹿児島県伊仙 町伊仙で1時間に114.5 ミリの猛烈な雨を観測したほか、日降水量が奄美地方の多いところで 300mm、沖縄本島地方の多いところで 200mmを超える大雨となりました。