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台風通過後も水がめ潤わず 関東のダム貯水率は平年以下

2018/08/02 12:11 ウェザーニュース

今日8月1日は「水の日」です。国土庁(現在の国土交通省)が1977年に節水を呼びかけるために制定しました。
8月は特に水の使用量が増える時期ではありますが、利根川水系のダム貯水率は、先月から平年を下回っています。

台風通過後も貯水率は回復せず

先週末に異例のコースをたどる台風12号によって、関東地方は久しぶりのまとまった雨となりました。群馬県神流町では、28〜29日の2日間で116.5mmの雨が降りました。
ただ、雨の中心が関東南部や伊豆諸島だったため、水がめのある関東北部の山沿いでは雨が少なく、ダム貯水率の回復は見られていません。

【台風通過による雨量(7月28〜29日)】
群馬県みなかみ町藤原 11.0mm
東京都心 67.0mm

水の日にちなみ節水を

7月31日の時点で、最も大きい矢木沢ダムの貯水率が47%、利根川水系の8ダム合計で70%と、1週間前より少なくなっています。平均貯水量(1992〜2017)に対して81%と依然、平年より少ない状態です。

この先1週間も、山沿いでの夕立は可能性があるものの、まとまった水の恵みはなさそうです。暑さは続きますが、節水を心がける必要があります。
>>現在のダム貯水率
>>この先1週間の天気と気温