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鍵を握るのは太陽高度 昼間に虹が出現しない理由とは

夏休みの自由研究

2018/08/16 10:57 ウェザーニュース

朝や夕方に出やすくなるという「虹」ですが、逆を返せば昼間には出現しにくいということになります。
それはなぜなのでしょうか。

太陽高度がポイント

虹は必ず太陽の反対側の決まった位置に出現。
私達が太陽を背にして立った時、太陽光の進む方向(対日点)から常に42度の角度を保って現れます。
また、一般的に太陽と地面の角度(=太陽高度)が50度以下だと見えやすいと言われています。
〔合わせて読みたい〕虹が出るメカニズム

太陽が高いと虹は出ない

正午の太陽高度(東京)
太陽の角度は季節や時刻によって変わります。

一日の中で太陽高度が最も高い時間は正午。
さらに季節ごとに見てみると、夏至の頃が最も太陽高度が高く、冬至の頃が最も低くなります。

例えば夏至(6/22頃)は、8時半頃には太陽高度50度を超え、15時を過ぎると再び50度を下回ります。更に、春分(3/23頃)や秋分(9/21頃)は、11時~13時以外は50度以下です。そして、冬至(12/22頃)では1日中40度以下です。

つまり、夏至に近い6月頃の12時前後の時間帯は太陽高度が80度近くまで上がり、自然な状態では絶対に虹が見えないと言えます。
5月~7月も、夏至に比べると太陽高度は低いものの、昼間に虹が出現するまでの太陽高度にはならず、昼間に虹を見るには条件的にあまり良くありません。

もし、皆さんが虹を探しに出かける場合は、これらの時間帯や時期以外のタイミングで狙うのがよさそうですね。