facebook line twitter mail

異例コースの台風12号 台風の感じ方に差?

2018/07/29 20:16 ウェザーニュース

強い勢力を保ったまま異例のコースで本州を直撃している台風12号。各地のみなさんの声を比べてみると、台風の感じ方に差がありました。そこから言えることとは。

全国から集まった台風に関する投稿

数百通の投稿が集まった、減災リポートマップ
ウェザーニュースが一般公開しているウェブサイトでは、Twitterのつぶやきにハッシュタグ“#減災リポート”を付けて届いた被害状況がこれまでに数百通届いています。
台風の進路に近い関東〜東海沿岸、そして直撃した西日本のつぶやきの内容を追ってみてみましょう。

━関東エリア

台風と感じたのは一部

関東では大雨に備え、多摩川上流の小河内ダムでの放流など大雨への対策がおこなわれたほか、強風にあおられてけが人がでました。
ただ、全体の投稿のトーンでは短時間の強い雨風に見舞われたくらいで、暴風雨をもたらす通常の台風を感じた人は思いのほか少なかったようです。

━東海エリア

関東より強い恐怖感

静岡や愛知、三重など深夜に直撃した地域のつぶやきは、具体的な被害状況や恐怖感を伝える内容が多く、関東に比べてより台風を感じています。

━中国エリア

通過中でも薄い台風感

三重県に上陸後、29日午前から昼にかけて西日本豪雨による影響の大きい山陽エリアを通過、短時間の強雨となりましたが、実際のところ台風を感じる声は少ない状況でした。

みんなの声から台風の特徴が見える

台風の中心から少し離れていた関東は台風を感じられた時間も範囲も限られていた。一方で中心に近いところを通った、あるいは直撃した東海の沿岸部などでは暴風の猛威を感じられた。

これらの声から言えそうなのは、今回の台風12号は暴風雨のエリアが中心付近から狭い範囲に限られており、非常にコンパクトな特徴をもっているのではないかということです。

全国の皆さんの声が今後の台風の被害予測の参考情報に活用できます。

これからも、みなさんから寄せられたハッシュタグ“#減災リポート”は、マップ上やリストにて被害状況を公開していきます。危険なエリアや災害の発生場所をひと目で確認できます。個人・地域の被害を軽減させる活動や防災活動にお役立ていただければとおもいます。