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北陸で40℃目前の炎暑、台風12号によるフェーン現象

2018/07/29 15:07 ウェザーニュース

台風12号の直接の影響は小さかった北陸地方は、台風が西進した後に強まった南風の影響でフェーン現象が発生。新潟や福井では39℃を上回りました。
14時30分までに新潟県の三条や大潟で39.5℃、長岡で39.4℃、福井県春江で39.0℃など、北陸だけで14地点が観測史上1位の記録を更新しています。

風炎がもたらす炎暑

フェーン現象とは、気流が山脈を越える際に、湿度が低下して乾燥した高温の空気となり、山脈の反対側のふもとで乾燥した高温をもたらす現象。

今日は、台風の東側の湿った強い南風が中部地方の山を越えるため、山の風下側となる日本海側・北陸で乾燥した高温となっています。

フェーンを漢字で「風炎」とあてることがありますが、今日の暑さは文字通りの“炎暑”と言って良さそうです。

関東や東海は湿度高く蒸し暑い

同じ南風でも山越え前の関東や東海では湿った空気がたっぷりと含まれ蒸し暑くなりました。東京の最高気温は3日ぶりの真夏日となる32.3℃、名古屋は34.1℃、大阪は32.5℃まで上がっています。東京の最小湿度は65%までしか下がらず、非常に蒸し暑く耐え難い暑さになりました。

台風の動きが遅いため、明日30日(月)も南風の吹きやすい状況が続きます。北陸は軒並み猛暑日、関東や東海、近畿も今日同様の蒸し暑さとなりそうです。
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