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台風12号 三重県伊勢市付近に上陸 紀伊半島の東側からの上陸は初

2018/07/29 02:50 ウェザーニュース

台風12号は、29日(日)1時頃、三重県伊勢市付近に上陸しました。台風が日本列島に上陸するのは今年初めてです。

紀伊半島は過去に何度も台風の直撃を受けていますが、紀伊半島に近づく台風は南西から進んでくるものがほとんどで、そのほとんどは半島の西側にあたる和歌山県に上陸しています。そのため和歌山県の上陸数は23と、鹿児島・高知に次ぐ3番目の多さとなっています。

一方、紀伊半島の東側にあたる三重県には、南から進んできた台風が志摩半島などに上陸したケースがあるくらいで、上陸数は北海道よりも少ない2と、西側の和歌山県と比べると大きな差があります。

また、台風が紀伊半島の東側から上陸するのは、1951年の統計開始以来初めてで、まさに異例づくしの台風と言えます。


◆都道府県別上陸数(気象庁発表)
 鹿児島県 41
 高知県  26
 和歌山県 23
  ・
 愛知県  12
  ・
 北海道  6
  ・
 三重県  2

今後の進路は?

▼台風12号 29日(日)1時推定
 存在地域   鳥羽市付近
 大きさ階級  //
 強さ階級   強い
 移動     西北西 35 km/h
 中心気圧   970 hPa
 最大風速   35 m/s (中心付近)
 最大瞬間風速 50 m/s


今後は近畿から中国地方を通過し、29日(日)夜には九州北部に達する見込みです。

「平成30年7月豪雨」で大きな被害が出たエリアを台風が通過し、強い雨を降らせる恐れがあります。豪雨被害発生前に比べ、災害が起こりやすくなっている所があるため、厳重な警戒が必要です。
>>ウェザーニュース台風Ch.

気象予報士による 動画解説

※24時間生放送の天気予報専門番組「ウェザーニュースLiVE」より