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台風12号 週末に強い勢力で本州に接近・上陸へ

2018/07/27 05:14 ウェザーニュース

台風12号は27日(金)3時現在、硫黄島の南約100kmにあって、1時間に20kmの速さで北東に進んでいます。昨日からさらに発達して強い勢力となり、中心気圧は970hPa、中心付近の最大風速は35m/sです。
▼台風12号 27日(金)3時現在
 存在地域   硫黄島の南約100km
 大きさ階級  //
 強さ階級   強い
 移動     北東 20 km/h
 中心気圧   970 hPa
 最大風速   35 m/s (中心付近)
 最大瞬間風速 50 m/s
>>ウェザーニュース台風Ch.

今日27日(金)夜にかけてはさらに発達しながら北東に進んで、午後に小笠原諸島の父島に最も近づく見込みです。その後は北から西寄りに進路を変え、明日28日(土)夕方から夜にかけて強い勢力を保ったまま、東海から西日本に接近、上陸する恐れがあります。

どこに接近するのか、予想に幅あり

各気象機関の予測を見ると、しばらく北東に進んで西よりに向きを変えた後、本州付近まで一気にカーブを描くルートは共通しています。

ただしそれぞれの予報円はまだ大きく、本州付近まで接近後、上陸のおそれのある場所が関東~西日本まで予想にバラつきがあります。進路や接近のタイミングについては幅がまだ大きく、今後も変化することがあるということを示しています。

台風接近前から雨が強まるところも

台風の周囲を吹く東よりの風の影響で、関東から近畿では台風接近前から雨の強まるところがありそうです。
台風は強い勢力を伴ったまま接近するため、東日本や西日本では風雨ともに強まります。
鉄道のダイヤが乱れるなど、交通機関への影響も予想されるため、早めの警戒が必要です。

また、台風の進路が昨日の予想よりもやや南寄りに変わったことで、京阪神や豪雨被害が大きかった岡山、広島でも風雨の強まる恐れが出てきたので、警戒が必要です。
>>〔会員メニュー〕都道府県ごとの詳しい影響

夏休みの週末を直撃 予定変更の検討を

台風12号は週末に、東日本から西日本に接近・上陸する恐れが高まってきています。

夏休みの週末ということで、多くのイベントもあり、お出かけを予定されている方も多いとは思います。台風の進路にあたるところでは、電車や高速道路、飛行機など交通機関への影響も出てしまいそうです。

最新情報を確認するとともに、週末の予定の変更も検討をしてください。

台風の名前「ジョンダリ」

ジョンダリ(Jongdari)は、北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)の言葉で、ひばりを意味します。
台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。