facebook line twitter mail

7月28日(土)早朝は皆既月食 九州エリアを中心に観測のチャンスあり

2018/07/25 07:00 ウェザーニュース

日本時間7月28日(土)の未明〜早朝にかけて皆既月食が起こります。日本では1月31日に続いて今年2回目の皆既月食。

あいにく日本では多くの地域で欠けた月が沈んでいく月没帯食(げつぼつたいしょく)となり観測条件はよくありませんが、九州エリアを中心に赤い月を観測するチャンスがあるので、ぜひお楽しみ下さい。

部分月食・皆既月食が見られるエリアは?

今回の月食は、おおよそ東北地方以西で月の入りの前に皆既食を迎え、月は皆既食のまま沈みます。それ以外の地域では、月は皆既食になる前に沈みます。

月食のタイムスケジュール

月は南西の空で3時24分に欠け始め、4時30分に完全に欠けて皆既食となります。

皆既食の継続時間は6時14分まで1時間43分もあり今世紀最長となりますが、日本ではほとんどのエリアが皆既食の終了時間よりも早く月が沈む月没帯食(げつぼつたいしょく)となるため、すべての過程を観測することは出来ません。

実際に赤銅色の月を観測出来るエリアは?

各主要都市の詳しい時刻をみてみると、札幌では「部分食の始め」を見ることができますが、皆既食が始まる時間は月が地平線よりも低いところに位置するためもともと皆既食を見ることができません。

また、皆既食の始めのときに月が出ている東京や大阪も、日の出の時刻がそれぞれ4時46分、5時5分で4時頃からだんだんと空が明るくなってくるため、皆既食の赤い月を観測するのは難しいといえそうです。

一方、九州エリアでは、皆既食が始まる4時30分頃はまだ空は暗いので、赤銅色(しゃくどういろ)の月を観測することはできそうです。しかし、九州でもその後すぐに空が明るくなってくるので、早い時間での観測がオススメです。

月食の時間帯の天気は?

北海道は前線の接近に伴い、道北で雲が広がりやすくなります。また、海風の影響を受ける太平洋側も雲が多くなります。

西、東日本は熱帯低気圧、もしくは台風の影響で太平洋側を中心に雲が広がりやすくなります。

今月は2018年で最も小さい満月となります。小さい満月も楽しみつつ、滅多に見られない皆既月食のチャンスを逃さず楽しんでください。

参考資料など

AstroArts http://www.astroarts.co.jp/index-j.html
国立天文台 https://www.nao.ac.jp/