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世界を襲う高温傾向
高気圧の帯が原因

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2018/07/24 12:13 ウェザーニュース

7月中旬以降、記録的な暑さが長期に渡って続いている日本列島。ただ、暑いのは日本だけではありません。

アメリカ・カリフォルニア州デスバレーで52.0℃、アルジェリアのサハラ砂漠で51.3℃を観測するなど、世界的に高温傾向となっています。

7月は世界的に暑い

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画像:気象庁より
7月11~17日の世界の平均気温を見ると、平年を大きく上回る濃いオレンジや赤いプロットが目立ちます。

ヨーロッパは特に北欧で気温が高く、平年を5℃以上上回る所も。北アメリカも全般に気温は高めで、アジアを見ても日本以外に韓国や中国の華北、華中が暑く、北半球の中緯度で高温傾向が現れています。

高温の原因=北半球を取り巻く高気圧

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画像:気象庁より
この一週間の上空の気圧配置を見ると、日本付近から太平洋、北アメリカ、大西洋を通って北欧方面と、(オレンジ色で示された)平年より高気圧が強いエリアが広がっています。

北半球をぐるっと高気圧の帯が取り巻いているような状況で、実際に衛星画像で雲の様子を見ても、中緯度帯に雲が少ない様子が見られます。

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この高気圧が勢力を強めると、北から冷たい空気が流れ込みにくくなる上、晴天が続き気温が上昇しやすくなります。

北半球では世界的に気温が上がりやすい気圧配置と言えます。

日本など地域によって、長期化の見通し

こうした状況は8月に入ると少しずつ解消に向かいそうです。ヨーロッパ西部やアメリカ東部などは気圧の谷になり、暑さが落ち着きます。

ただ、日本付近やヨーロッパ東部、アメリカ西部などは高気圧圏内でもうしばらく暑くなりやすい状況が続く見込みです。

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