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冷房による「冷え」解消におすすめの食材とは?

2018/07/26 14:21 ウェザーニュース

「冷え」といえば、寒い冬に起こりやすい不調と思いきや、至るところで冷房がきいている現代の日本では、暑い夏でも「冷え」に悩まされている人が少なくありません。あなたはいかがですか?

「冷房による冷え対策には、食べ物を活用するのが効果的」と、源保堂鍼灸院の瀬戸郁保先生、瀬戸佳子先生。お二人がおすすめの食材を伺ってきました。

冷房病の原因は、自律神経の乱れ

「冷房病」という言葉があります。これは、冷房で冷やされた屋内と、屋外の真夏の外気との温度差等で体の体温調節機能が乱れることで起こる諸症状を総称したものです。いわゆる自律神経失調症のひとつとされ、疲労感や体の冷え、食欲不振、肩こり、頭痛などが、その代表的な症状です。

東洋医学では、夏は万物が成長・生育し、繁栄・発展していく季節。人間も含めた自然界がもっとも活動的になれる季節とされています。そんな時季に、冷房病で体が冷えて、ぐったり状態になってはもったいないですよね。

体を冷やさない生活習慣を持とう

では、どうすれば冷房で冷え切った体を温め、本来の元気を回復していけるのでしょうか。それには、まずなんといっても、「体を冷やさない生活」の実践です。
たとえば、冷房とのつきあい方を見直してみましょう。

冷房の理想の温度設定は、外気との温度差が5℃以内といわれています。自宅ではぜひこれを実践したいところですよね。一方、職場によっては、それも難しいこともあるでしょう。

その場合は、カーディガンを羽織ったり、ブランケットをヒザにかけたり、お腹にハンカチを1枚挟み込んだり、レッグウォーマーを着用したりと、個人で「冷やさない対策」をするのが良いと思います。

また、冷房によって乱れた体温調節機能を整えるために、軽い運動で汗を流すのも良いでしょう。

運動といっても、散歩やウォーキングなどでOK。帰宅後や休日などに20~30分程度歩くのを習慣にしてみてはいかがでしょう(熱中症予防のために、できるだけ涼しい時間帯を選ぶようにしましょう)。

その他、入浴もおすすめです。暑い時期はつい「シャワーだけ」となりがちですが、「冷えたな~」と感じた日は、ぬるめの温度でよいので、湯船につかって体を本来の温度に戻してあげましょう。

食生活で心がけたいのが、「温める食材を摂る」

そして、こうした習慣とともに、「どうも体が冷えている…」と感じる人は、日々の生活の中で、冷えをとってくれる食材を積極的に摂るようにしましょう。たとえば、黒糖、シソ、ヨモギ、ショウガ、黒コショウ、山椒、唐辛子、八角、酒などです。

また、冷えによって血流も悪くなりがちなので、血流をよくしてくれる食材を一緒に摂るのもおすすめです。具体的には、納豆、カカオ、玉ネギ、シシトウ、青魚、鮭、シナモン、カレーパウダーなどです。

その他、冷房で冷え切ったオフィスにいる間は、飲み物にもひと工夫です。たとえば、血行促進効果が期待できる黒糖とシナモン入りの紅茶、あるいはそれに牛乳を加えてチャイにするのも良いでしょう。
 
逆に、暑いからと、アイスや氷たっぷりのドリンクなど「冷たいもの」はできるだけ控えるようにしてください。

夏が旬の野菜類も、体の中の余分な熱をとったり、体を潤してくれたりといった効果がありますが、生や冷蔵庫でしっかり冷やした状態で摂るのはおすすめしません。体が冷え気味の人の場合、ますます体を冷やしてしまいます。

スープやお味噌汁、炒め物や温野菜など、加熱して温めた状態で摂るようにしましょう。

体を冷やさない生活習慣と食生活で、「冷房病」になりにくい体を作っていってください。

参考資料など

取材先:源保堂鍼灸院(http://genpoudou.com/)、瀬戸郁保氏、瀬戸佳子氏