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エリア毎のゲリラ豪雨傾向

ウェザーニューズ発表 ゲリラ豪雨傾向2018

2018/07/19 11:47 ウェザーニュース

エリア毎のゲリラ豪雨傾向を解説します。

北日本

北海道で7月下旬〜8月上旬に注意

北日本のゲリラ豪雨の発生回数は、2017年と同程度の予想です。

東北は太平洋高気圧の北への張り出しが強く、湿った空気の影響を受けにくいため、ゲリラ豪雨の発生はやや少なくなる見込みです。特に高気圧に覆われやすい8月は、発生回数が少なくなっています。ただ、一回一回のゲリラ豪雨が被害をもたらす恐れもあるので、油断はできません。

北海道は度々低気圧や前線の影響を受けるため、雨や曇りの日が多くなります。晴れたタイミングでゲリラ豪雨が発生し、8月下旬や9月下旬に発生回数が増加する予想です。

東日本

7月下旬〜8月上旬が発生ピーク

東日本のゲリラ豪雨の発生回数は、ゲリラ豪雨の少なかった2017年並で、過去4年平均と比べると半分以下の地域がほとんどです。

8月上旬までは湿った空気の影響を受けるため、ゲリラ豪雨が発生しやすくなります。ちょうど7月下旬〜8月上旬は、各地で花火大会の開催ピークにあたります。2017年は東京都内の花火大会がゲリラ豪雨により中止となった事例もあるので、今シーズンも天気の急変に注意が必要です。

その後は段々と高気圧にしっかりと覆われ始めるため、発生回数は減少傾向となり、お盆休みにゲリラ豪雨が多発する可能性は低いとみています。ただ、一回一回のゲリラ豪雨が被害をもたらす恐れもあるので、油断はできません。

9月に入ると台風や前線、低気圧の影響を度々受けるため、発生回数はさらに減少する見込みです。

西日本

2017年比・過去4年平均比ともに増加

西日本のゲリラ豪雨の発生回数は、2017年比・過去4年平均比ともに増加する地域が多い予想です。特に広島県では156回、福岡県や京阪神は200回以上発生する見通しです。

ゲリラ豪雨はシーズン前半に集中発生し、8月は高気圧の縁を流れる湿った空気の影響で、東・北日本よりも発生しやすくなります。お盆休みもゲリラ豪雨が発生する可能性があるので、ボランティア活動や復旧作業などは空の変化にご注意ください。

9月になると、台風や前線、低気圧の影響を度々受けるため、ゲリラ豪雨の発生回数は急激に減少する見通しです。

被災したエリアでは、通常より少ない雨量でも浸水や土砂崩れなど災害に繋がるケースがあるため、最新の雨見解と自治体情報を随時ご確認ください。

都道府県別のゲリラ豪雨発生傾向

※本ゲリラ豪雨傾向は、ウェザーニューズの長期予報と類似年の過去データを元に、統計的に算出
※2018年の予想と過去4年平均の発生回数は7月6日~9月30日、2017年の発生回数は7月12日~9月30日で算出