重症化しやすい高齢者
東京消防庁がHPに載せた『熱中症に注意!』で、熱中症で救急搬送された人について分析しています。それによると、2015年6〜9月に救急搬送された4702人のうち、65歳以上の高齢者が2330人で約半数を占め、そのうち7割に当たる1647人が75歳以上の後期高齢者でした。
また、高齢者(65歳以上)は半数以上の56.8%が中等症以上と診断され、救急搬送時に死亡が確認された4人はいずれも後期高齢者(75歳以上)でした。高齢者はなぜ熱中症になりやすく、しかも重症化しやすいのでしょうか?
熱中症になりやすい3つの理由
(1)皮膚の温度感受性の鈍化
人は暑いと脳の体温調節中枢が皮膚血管や汗腺に命令を出して、皮膚の血流量や発汗を増やします。しかし、高齢者は老化に伴い皮膚の温度センサーの感度が鈍くなり、暑さを感知しにくくなるため、血流量や発汗量があまり増えないのです。
(2)熱放散能力の低下
暑くても血流量や発汗量があまり増えないと、熱を放散する能力が低下し、深部体温が上昇しやすく、熱中症にかかりやすくなります。
(3)体液量の低下
高齢者は体液量や血液量が減少し、熱を放散する能力も低下します。また、通常は脱水が進むとノドが渇きますが、高齢者はノドの渇きが起こりにくく、脳の察知能力が低下することが原因と考えられています。
人は暑いと脳の体温調節中枢が皮膚血管や汗腺に命令を出して、皮膚の血流量や発汗を増やします。しかし、高齢者は老化に伴い皮膚の温度センサーの感度が鈍くなり、暑さを感知しにくくなるため、血流量や発汗量があまり増えないのです。
(2)熱放散能力の低下
暑くても血流量や発汗量があまり増えないと、熱を放散する能力が低下し、深部体温が上昇しやすく、熱中症にかかりやすくなります。
(3)体液量の低下
高齢者は体液量や血液量が減少し、熱を放散する能力も低下します。また、通常は脱水が進むとノドが渇きますが、高齢者はノドの渇きが起こりにくく、脳の察知能力が低下することが原因と考えられています。
高齢者の熱中症予防法
東京消防庁は、救急搬送された人が熱中症を起こした場所も調べています。19〜64歳は住居等居宅場所が29%でしたが、高齢者(65歳以上)は住居等居宅場所が60%でした。自宅で熱中症になる割合が高いのです。
環境省は高齢者に対して、上記のような熱中症の予防法ができているかどうかチェックしてほしいと呼びかけています。
高齢者は自分で気をつけるのはもちろんですが、周囲の人も熱中症の予防をしているか見守ってあげてください。
環境省は高齢者に対して、上記のような熱中症の予防法ができているかどうかチェックしてほしいと呼びかけています。
高齢者は自分で気をつけるのはもちろんですが、周囲の人も熱中症の予防をしているか見守ってあげてください。