羽根がないのではない、見えていないだけ
仕組みは意外と簡単です。
1.胴体に多くの穴が空いていて、空気はまずここから吸い込まれる
2.取り込まれた空気は内部のモーターと羽根の働きで上部に送られる
3.送られた風は、輪の後部にある細い隙間(スリット)から吹き出される
羽根は内蔵されていたんですね。スリットが細いため、何もない空洞から風が出ているように感じられますが、実はこのスリットがとても重要です。
「このスリットが細すぎると、空気圧が内部で高まりすぎて、スムーズに空気が出てこられず、逆に大きすぎると、空気圧が弱まって、空気が勢いよく吹き出さないのです。」(ダイソン広報部)
1.胴体に多くの穴が空いていて、空気はまずここから吸い込まれる
2.取り込まれた空気は内部のモーターと羽根の働きで上部に送られる
3.送られた風は、輪の後部にある細い隙間(スリット)から吹き出される
羽根は内蔵されていたんですね。スリットが細いため、何もない空洞から風が出ているように感じられますが、実はこのスリットがとても重要です。
「このスリットが細すぎると、空気圧が内部で高まりすぎて、スムーズに空気が出てこられず、逆に大きすぎると、空気圧が弱まって、空気が勢いよく吹き出さないのです。」(ダイソン広報部)
十分な風が送られる仕組み
秘密はこれだけではありません。羽根のない扇風機は、気圧を利用して毎秒290リットルもの空気を送風しています。
「スリットから勢いよく風が吹き出すと、風の流れ道は気圧が周囲よりずっと低くなります。空気は圧力が高い方から低い方に流れる性質があるため、周りの空気が巻き込まれ、その結果、毎秒290リットルという膨大な量となって送り出されるのです。」(ダイソン広報部)
「エアマルチプライアーテクノロジー」と名付けられたダイソン独自のこの技術。最近はヘアドライヤーなどにも応用されています。日々進化する家電。その秘密を探るのも面白いですね。
「エアマルチプライアーテクノロジー」と名付けられたダイソン独自のこの技術。最近はヘアドライヤーなどにも応用されています。日々進化する家電。その秘密を探るのも面白いですね。
参考資料など
『身近にあふれる「科学」が3時間でわかる本』(左巻健男、明日香出版)、ダイソン社HP(https://www.dyson.co.jp/)