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記録的大雨 前線北上で収束も二次災害警戒を

2018/07/08 16:06 ウェザーニュース

活発な梅雨前線による記録的な大雨はピークは越えて収束傾向となっています。ただし四国や近畿の一部では雨雲がかかり続けており、警戒が必要です。

強い雨のエリアは縮小傾向

8日15時現在、四国をはじめ西日本の所々で雨となっていますが、強く降っているところはありません。

西日本に大雨をもたらした前線は日本海まで北上し、今後は強い雨の恐れとなる地域は縮小傾向です。

ただし、四国地方の太平洋側、中国地方の西部、九州地方では終日雨は降りやすい状態が続きます。

多いところでは夜にかけて1時間に30-40mm、山沿いでは局地的に50mmの強い雨となりますので、引き続き警戒が必要です。

少しの雨でも土砂災害に厳重な警戒を

一連の大雨で大量の水分が土壌に染み込んでいます。

土壌雨量指数をみると九州〜中国四国、そして岐阜など広範囲で非常に高まっており、雨が落ち着いたとしても土砂崩れなどが発生しやすい危険が非常に高まっています。

しばらくは斜面近くに絶対に近づかないようにしてください。

また浸水しているエリアでは、水が引いても引いていなかったとしても、足元が不安定な他、家屋も不安定で倒壊する恐れもあります。

くれぐれも周囲の安全を確認し、また救助作業を最優先とするなどして、不用意に近づかないようにして下さい。

週明けからは暑さ&天気急変に注意

10日(火)から15日(日)にかけて高気圧が勢力が強め、西、東日本の各地で晴れるところ多くなります。

この影響で気温が西日本の各地で上がり、連日真夏日のところが多く、後半は猛暑日近くまで暑くなります。
避難されている方々、そして救助・復旧作業される方々に対する猛暑対策が必須となりそうです。

また、気温上昇の影響で大気の状態が不安定となる恐れもあり、局地的な雷雨が今回の大雨で被害が大きかった地域でも発生する場合があります。

引き続き、気象情報に細心の注意をし、安全な避難・救助行動をお願い致します。