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【週刊地震情報】2018.07.08 千葉で震度5弱…スロー地震の影響か?

2018/07/08 11:41 ウェザーニュース

日本域の最近一週間の地震回数は前の週に比べると減少しています。震度3以上は4回観測され、こちらはやや多い水準です。(7月2日~7日の集計)

国内:千葉で6年ぶりの震度5弱

7日(土)20時23分、千葉県東方沖を震源とするM6.0の地震が発生しました。房総半島南部を中心に震度4、長南町では震度5弱の強い揺れを観測しています。千葉県で震度5弱を観測するのは、2012年4月29日以来、6年ぶりのことです。

防災科学技術研究所が6月に発表したスロー地震の発生以降、房総半島周辺では地震が増えています。ただ、これまでの地震に比べて今回の地震は震源が66kmとやや深く、関係性ははっきりとしません。

地震のメカニズムは西北西-東南東方向から押されることによる横ずれ断層型です。

海外:キラウエア火山周辺の地震活動は継続

アメリカ地質調査所の解析によるマグニチュード6以上は1回発生しました。6日にカムチャッカ半島の南部で発生したM6.1の地震です。

この地震は深さが約80kmとやや深く、規模もそれほど大きくなかったため津波の発生はありませんでした。今回の震源近くでは1952年にいわゆるカムチャッカ地震が発生しています。M9.0の超巨大地震で、日本にも津波が襲来しました。現在の所、兆候は見られないものの、活動が活発になるようですと、少し気になるエリアです。

一方でハワイ・キラウエア火山での地震活動は継続中で、M5以上の地震は前の週と同じく期間内に5回観測されました。

参考資料など

※日本国内の震源・震度の情報は特に記載が無ければ気象庁より。海外の震源情報は特に記載が無ければアメリカ地質調査所より。発表機関により震源情報に差が生じることがあります。