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3本の線状降水帯が出現 福岡などで1時間に100mm超の雨も

2018/06/29 10:40 ウェザーニュース

九州から中国地方にかけては発達した雨雲のライン、線状降水帯が3本現れています。北側が梅雨前線本体、南側の2本は梅雨前線に向かって流れ込む湿った空気が収束することで発生したものです。
活発な雨雲の下では1時間に50~70mm程度、場所によっては100mmを超えるような激しい雨を降らせます。午前10時までの1時間に長崎県南島原市付近で約110mmの雨が解析され、記録的短時間大雨情報を発表。アメダスでは長崎県口之津で1時間に78.0mm、佐賀県鳥栖で73.5mm、福岡県行橋で58.5mmを観測。県の雨量計では川崎町・古屋敷で107mmを観測しました。

■1時間降水量ランキング
29日(金) 10時10分現在

1位 平戸 (長崎県) 80 mm
2位 雲仙岳 (長崎県)71 mm
3位 島原 (長崎県) 58.5 mm

今後、南側の雨雲はゆっくり南下し、熊本県や広島県でも激しい雨の降ることがありそうです。北側の雨雲は東進し、日本海沿岸に激しい雨を降らせます。10時の段階で、長崎県、佐賀県、福岡県の一部に土砂災害警戒情報が発表されています。少なくとも昼過ぎにかけては激しい雨による道路冠水や河川の増水、土砂災害に警戒が必要です。活発な雨雲が通過するタイミングでは竜巻などの突風にもご注意ください。

また、夕方以降も大気の不安定な状態が続くため、今夜も油断できない状況となりそうです。

〔リンク〕最新の雨雲の様子
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