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【週刊地震情報】2018.06.17 房総半島沖の「スロー地震」に注目

2018/06/17 16:52 ウェザーニュース

日本域の、6月11日~16日における地震回数は前の週より増加しました。震度3以上の地震は6回発生。房総半島周辺の地震活動が目立っています。また、集計期間外の17日は群馬県南部を震源とする震度5弱の地震が発生しました。(6月11日~16日の集計)

国内:房総半島沖の「スロー地震」

防災科学技術研究所によると、房総半島沖では6月3日頃から顕著な傾斜変動が観測されました。この変化は「スロー地震」と呼ばれる現象で、房総半島沖ではフィリピン海プレートと陸側のプレート境界が一週間ほどかけて10cm程度動きます。他の地震と同様、プレート境界がズレる現象ですが、ゆっくり動くことで地震波を出さないため、「スロー地震」または「スロースリップ」と呼ばれます。

房総半島沖では2~7年ほどの間隔で繰り返され、同時にM4から5の地震を誘発することが知られています。今回も12日5時9分にM4.9(最大震度3)、)16日11時9分のM4.5(最大震度4)、11時22分のM4.3(最大震度3)など、誘発されたと見られる地震が多発しています。過去には震度5弱の地震が発生したこともあり、しばらくは注意が必要です。

海外:M6以上の地震は1ヶ月なし

アメリカ地質調査所の解析によるマグニチュード6以上はこの一週間もありませんでした。5月18日以降、約1ヶ月にわたってM6以上の地震が発生していません。一方で、ハワイ・キラウエア火山周辺ではM5以上の地震が度々発生。今期間では6回と前の週と変わらない水準です。

参考資料など

※日本国内の震源・震度の情報は特に記載が無ければ気象庁より。海外の震源情報は特に記載が無ければアメリカ地質調査所より。発表機関により震源情報に差が生じることがあります。
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