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【6月6日は「かえるの日」】かえるが鳴くと「雨が降る」は本当?

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2018/06/06 14:10 ウェザーニュース

近畿から関東甲信の梅雨入りが発表された本日6月6日は「かえるの日」。かえるの鳴き声「けろ(6)けろ(6)」の語呂合せが由来のようです。関東以西はすべて梅雨入りしたことになり、「かえるの日」に本格的な雨のシーズンに入ったということで、「かえるが鳴くと雨が降る」という俗言について調べてみました。

「かえるが鳴くと雨が降る」理由は?

愛知教育大学の調査によると、かえるが鳴かなかった翌日に雨が降った割合は11%、よく鳴いた日の翌日に雨が降った割合は36%でした。この場合のかえるは「クワックワッ」と鳴くアマガエルですが、アマガエルが鳴いても、雨が降らないことも少なくないようです。

ではなぜ雨が近づくとカエルが鳴くというように考えられてきたのか。答えはカエルの皮膚呼吸と関係があるのです。カエルは全呼吸量の30~50%が皮膚呼吸です。そのため湿度が高いとより活動的になり、鳴くことが多いとみられています。

そもそも皮膚呼吸とは、皮膚を通して行われる呼吸をいい、酸素を取り入れ、体内から二酸化炭素を排出することです。二酸化炭素は特に皮膚を透過しやすいため、湿度が高くなるとガス交換がうまく機能するのです。

雨が近づいたときの鳴き声は、「雨鳴き」とか「レインコール」などと呼ばれています。アマガエルの鳴き声が聞こえたら、本当に雨が降るのかどうか確かめてはいかがでしょうか。

参考資料など

『講談社の動く図鑑MOVE は虫類・両生類』(講談社、監修:矢部隆/加藤英明)